北海道に旅行すると、定番として出される肉料理に「ジンギスカン」があります。

ジンギスカンは良く知られているように、羊肉を使い、それに野菜を加えて専用の鍋で焼いて食べる料理です。

ジンギスカンという名前が付いていますが、日本で生まれた料理です。

そのジンギスカンでは、羊肉としてラムとマトンが使われますが、両者の違いは生まれてからの年月です。

ラムとは

ラムとは、生後1年未満の仔羊の肉を指します。

なお、年齢を正確に判断できない場合は、永久歯の生えていない羊の肉がラムとされます。

一般的に、羊肉はクセがあると言われていますが、ラムはあまりクセがなく、また肉質もやわらかいため、食べやすくなっています。

生後まもない仔羊はミルクのような香りがあり、高級食材として使用されています。

マトンとは

マトンとは、生後2?7年の羊肉を指します。

羊肉特有の臭いのあるのが特徴で、それが苦手で食べられない人もいます。

ラムに比べて肉の赤身の色が濃くなっています。

ちなみに、あまり知られていませんが、ラムとマトンの中間の肉のことを「ホゲット」と言います。

ホゲットは生後1年以上2年未満の羊肉のことで、ラムとマトンの特徴を併せ持っています。

ラムとマトンの違い

ラムとマトンの大きな違いは齢です。

また、肉の違いは、臭みと味にあります。

ラムにはあまりクセがありませんが、マトンには独特の臭みがあります。

また、肉質はラムが柔らかい一方、マトンの肉質は締まっていて適度な硬さと歯ごたえがあります。

味に関しては、マトンはラムに比べ旨味とコクの強いのが特徴です。

羊肉特有の臭みを好む人はマトンが適しています。

料理法の違い

ラムとマトンを使うジンギスカンはモンゴルで食べられていた料理が起源となっています。

クセの少ないラムやホゲットは味付けが要りません。

クセや臭いの強いマトンはにんにくやしょうが、しょうゆなどの調味料や、すりおろしりんごに漬け込んで調理されることが多くなっています。

また、肉質がしっかりしているため、カレーや煮込み料理などにも使われます。

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