基準は「物事を判断する場合に定められた数値域のこと」。
「尺度」「規格」「レベル」と言い換えると分かりやすいです。
標準は「ある条件に合うこと」。
「平均」「規範」と言い換えると分かりやすいです。
基準は必要とされるレベルを数値域で設定して置き、その範囲を逸脱していれば基準外とするものです。
標準は平均的な意味が強いです。
基準は物事の比較に使い、必要に応じて変更が出来ます
基準は必要とされるものを選択する場合、数値域を設定して置きそれより上であれば合格とし下であれば不合格とするなどと使われます。
しかし、数値域内でも基準がそのように設定されていれば「基準を満たしている」とします。
基準は必要に応じて設定を変更する事があります。
たとえば、堤防決壊水位の基準も川の場所により変更されます。
標準は平均的、一般的なことで比較をします
標準はものを比較する場合、そのものに必要な常識的なものや平均的なものを尺度に考えます。
例えば学校に必要と考えられる机やいす、黒板、掃除道具などは標準的な備品となります。
ヒマラヤを登山する場合には登山靴やテント、ピッケル、ザイル、酸素ボンベなどは標準装備と考えられます。
標準は平均的なものですから、基準と異なり変更は出来ません。
今のマラソン出場の標準タイムは世界に通用しないのでより速い基準を設定してみよう
オリンピックマラソンの出場者を選考するに当たり、世界を相手に勝つためには今の日本の標準的な走破タイムでは甘いので、標準タイムの基準を世界レベルに合わせるように変更されました。
日本選手の標準的な走破タイムと世界レベルの走破タイムには差があるので、今よりより速い厳しい基準を設定して選手たちの目標にしました。
基準も標準もあることの比較に使われます
例えば、学校の標準的な備品は揃っていても、夏の酷暑に対応するためのエアコンやパソコンなどは標準的備品には入っていなかったために、基準を引き上げて標準化することにしました。
基準の引き上げは標準備品を元に比較されます。
今までは標準備品が学校の必要品の基準となっていたのですが、必要品の基準を引き上げて新たな標準備品が揃うことになりました。