用件は「単なる用事のこと」。
やるべきことという意味がありますが、用事の代わりに用件という言葉を使うこともあるというのは覚えておく必要があります。
要件は「必要な条件のこと」。
何かをするにあたって、欠くことができない、絶対に必要と言える条件のことを要件と言います。
それを満たしていることが絶対条件と言えるのです。
「用件」の意味
用件とは、端的に言えば用事のことになります。
用事のことを用件と呼ぶことがあるのですが、どちらも意味は変わらないため、普段の会話の中では用事と用件はどちらを使っても構わないということになるのです。
多くの人たちも意識して使い分けているとは思えませんから、用件とは用事と変わらないということを頭に入れておきましょう。
「要件」の意味
要件とは、絶対に必要な条件のことで、欠くことができない条件という言い方もすることが可能となっています。
その条件を満たしていないといけないようなケースにおいて使う言葉です。
だから、特定の行為などをするにあたって、何かが要件になっていれば、それは必須の条件となり、必ず達成しないといけないと言えるのです。
「用件」と「要件」の用法や用例
「さっきの電話はセールスの電話だったよ。
最近電話がかかってくるときには、だいたいこういう用件が多いね。
電話に出るのが面倒に感じてくるよな。」
「高校受験で第一志望の高校に受かったら、お小遣いを上げてやろう。
でも、第一志望に受かるというのは、お小遣いアップの要件だから。
絶対に達成しないといけないんだぞ?」
用件と要件は全然別の意味である
用件と要件は言葉自体は似ていると言えますけど、意味はほとんど似ていません。
用件は用事の意味であり、要件は必須の条件となっているため、それぞれは全く別の意味なのです。
だから、会話で使用する際は良いとしても、文字で使用する際にはちゃんとそれぞれの意味を理解して、場面を確認したうえでそれぞれを使っていくようにしましょう。