退避は「危険を感じその場から退くこと」。
「退く」と言い換えると分かりやすい。
回避は「危険を前もって避けること」。
「避ける」と言い換えると分かりやすい。
「逃避」は「危険から逃れること」。
「逃げる」と言い換えると分かりやすい。
「待避」は「危険な場所に行かないこと」。
「待つ」と言い換えると分かりやすい。
いずれも危険なことから避難する言葉になります。
「退避」は危険箇所から退くこと
「退避」は危険なことからその場所を退き、安全な場所に移動することです。
避難と同義語で自然災害や事故・事件などから身の危険を守るために行う行動のことです。
例えば「森林火災が迫ってきたので退避した」、「爆発現場がまた爆発を起こすかも知れないので退避した」、「避難訓練でマンションから退避した」などと使います。
「回避」は危険な場所を迂回して避けること
「回避」は災害が起きた場所や事故・事件現場など、危険個所を避けて迂回し避難をすることです。
例えば「このままいくとデモが暴走しているので回避しよう」「あの道は交通事故が起こりやすいので別の道に回避していこう」「大雨の後なので、がけ崩れが起きやすい場所はすぐにでも回避しなければならない」などと使います。
「逃避」は身の危険がある場所から逃げること
「逃避」は逃げることで、危険個所や不安感・不快感などから身を守ることです。
よく使う言葉では「現実逃避」があり、「しなければならないことから、逃げてしまい何もしないこと」と言う意味になります。
また「逃避行」とは「世の中の目を避けながら、各地を点々として身を隠すこと」です。
他には「逃避主義」「逃避的」「逃避癖」などがあります。
「待避」は危険個所に行かないで待っていること
「待避」は危険が去るまで安全な場所で待っていることです。
熟語では「待避場所」をはじめゴルフ場などで雷の危険を避けるための「待避所」、後続列車を先に行かせるために設けられた「待避駅」・「待避線」、戦時の爆弾を避けるためや火山付近に設けられた「待避壕」、一時的難民を保護するための「待避機会」などがあります。