「仕上がりは早いものの、内容に満足できるものではない」という意味で、仕事をしている人に関しては耳にすることが割とあるであろう言葉と言えます。

特定の仕事を終わらせるのは早いが、内容がそれほどともなっていないというときに使いますが、この言葉自体は決して悪い意味ではないのです。

ネガティブな意味に聞こえるかもしれませんが。

「拙速」の意味

拙速というのは、特定の仕事を終わらせるのは早いが、内容がともなっていないという意味になります。

これは別の言い方をすれば、時間的にまだ余裕があるのだから、内容をもっと万全に仕上げることができるという指摘をする意味で使われることがあるのです。

改良できる時間的余裕があるから、そこに考えてみたらどうだ?という意味合いで使われる言葉です。

「拙速」の使い方

拙速という言葉は、自分で自分に使うというよりは、他人に対して使う機会の方が多いでしょう。

他人が行った仕事などに対して拙速という言葉を使っていくのです。

しかし、そのときには拙速という言葉をそのまま使うのではなく、拙速に過ぎるという言い方をしていくべきです。

そうやって誰かが行った仕事に関して、時間的余裕があるのだから、改良してみたらどうか?と言ってみると良いのです。

「拙速」の例文

「出来上がった資料を見せてもらいましたが、ちょっと拙速に過ぎるのではないでしょうか?そんなに焦って作らなくてもいいんですよ?内容には改良の余地がまだまだあると思うし、残された時間も十分にあるのだから、もう1度作り直してみたらいいと思います。

そうすれば、より望ましい内容の資料に出来上がっていくはずだと思いますよ。」

拙速はネガティブな言葉ではない

拙速というのは、他人が作ったものを否定する言葉に聞こえるかもしれませんが、本来はそういう意味ではないのです。

誰かが作ったものは時間をかければもっと良くなるという意味合いで使われる言葉なので、拙速という言葉を言われたときにはショックを受けるのではなく、前向きに考えていくということが大切です。

拙速を使うときにもそういう意味を込めて使用していきましょう。

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