「寸志」とは「いささかの志」、「心ばかりの贈物」、「自分の志の謙譲語。
寸意。
寸情。
寸心」という意味です。
この熟語を分解して意味をみると、「寸」には「わずか」、「志」には「心に決めた目標」、「厚意」、「気持ちを表すために贈る物」といった意味があります。
つまり端的に言えば、「寸志」とは「相手に対して表した自分のささやかな気持ち」と表現できます。
「寸志」の意味
広辞苑第六版によれば、「寸志」とは「いささかの志」、「心ばかりの贈物」、「自分の志の謙譲語。
寸意。
寸情。
寸心」という意味です。
この熟語を分解して意味をみると、「寸」には「わずか」、「志」には「心に決めた目標」、「厚意」、「気持ちを表すために贈る物」といった意味があります(明鏡国語辞典)。
つまり端的に言えば、「寸志」とは「相手に対して表した自分のささやかな気持ち」と表現できるのではないかと思います。
ちなみにそれぞれの文字の由来について、「寸」は「右手首に親指をあて、脈をはかるさま」から転じて「はかる」、「親指ほどの長さ」という意味を、「志」は「心」と「士(ゆく)」が合わさって「心が向かうこと」という意味を持つようになりました(新漢語林第二版)。
「寸志」の使い方
多くの場合、心付けとして金品を贈る際に「寸志」と書いて使います。
「寸志」とは、目上の人物が目下の人物に対して使う言葉になるので、封筒に書きつける場合には注意が必要と言えます。
葬儀や結婚式などで使うと尊大な感じになりかねないので、「御礼」など別の言葉で言い換えましょう。
「寸志」として贈る場合は歓送迎会が多いようです。
この場合、包む金額は会費を下回らないのが通例です。
「寸志」の例文
実際に使う場合は自分より目下の立場に対して金品を贈る際、封筒などに「寸志」と書きつけます。
あえて例文を作ると「歓迎会のために寸志を包む」、「送迎会に持っていく寸志の用意をする」となります。
とはいえ会話の中では「ほんの気持ちですが」、「少しばかりですが志としてお受け取りください」などと言う場合が多いので、会話の中で「寸志」と言う場合はあまりないでしょう。
「寸志」とは「目上から目下に使う言葉」
「寸志」は「目上の者が目下の者に対して使う言葉」であり、場合によっては偉そうに聞こえることもあるので使う際には注意が必要です。
また、目上の人物から「寸志」をいただいた場合には「ご厚意をいただきました」というように言い換えるのがマナーとなります。
「寸志をいただいた」というのは失礼にあたるので間違えないようにしましょう。