「総合感冒薬」は鼻水や咳、発熱などの一般的な風邪症状に対して使われる薬で色々な成分を混ぜた合剤に用いられる。

基本的には市販品に使われるが一部医療用薬もある。

「風邪薬」は総合感冒薬を含む風邪症状に効く全ての薬を指す。

風邪症状の全てを含むため総合感冒薬では含まれない病院で処方される抗生物質や医療用医薬品も含む広い意味になる。

「総合感冒薬」の意味

咳、鼻水、熱などに効く成分が色々混ざった合剤のこと。

基本的には市販品を指すが一部は病院で出される医療用医薬品も含まれる。

医療用であっても市販品と同じか類似成分で色々な成分が混ざった合剤になる。

成分は下熱にはアセトアミノフェン、咳にはエフェドリンなど、昔からある成分を混ぜたものになる。

各社製薬会社が出す薬局で買える市販用医薬品に関しては総合感冒薬と風邪薬は同一の意味になる。

「風邪薬」の意味

風邪薬は全ての風症状に出される薬の総称になる。

市販されている総合感冒薬の全てを含み、それ以外にも病院で出される処方薬も含まれる。

病院の処方薬では咳止め、解熱剤、下痢止め、抗菌薬などの各症状毎に出される薬も含まれ、合剤でない薬が多い。

特に細菌を殺す抗菌薬は分類的に市販品には含まれず、医療用の総合感冒薬にも含まれない。

市販品と違い、医療機関で出される医療用の風邪薬には開発されて新しい成分なども含まれる。

「総合感冒薬」と「風邪薬」の用法や用例

咳が酷く、熱が高くて薬を探している人に対して。

ドラックストアの店員では「〇〇製薬の「総合感冒薬」」がお勧めです。

咳や熱、それ以外にも鼻水などにも効く成分が混ざってます。」

クリニックの医者では「色々混ざった「総合感冒薬」でも構わないけど、貴方に合った熱と咳に効く「風邪薬」をそれぞれ出しておくのと菌を殺す抗生物質(風邪薬)も出しておきます。」

「総合感冒薬」と「風邪薬」の使い分け

患者さんの立場で薬局において市販の風邪薬を買うのであれば総合感冒薬も風邪薬も同じ意味で使う事が出来ます。

意味合いとしても薬の製品においても似たものになるため使い分けが出来ずに困る事はありません。

しかし、医療の現場では意味が少し異なり、総合感冒薬と言って単一成分の解熱剤や咳止めが出たりする事はありません。

何が違うのか、それは総合感冒薬は色々な成分が混ざった合剤である点です。

しかし医療機関で出される薬に関しては合剤の総合感冒薬も一部あるのですが、各症状に合わせて出される薬である事が多いのではないでしょうか。

各症状に合わせて処方される単一成分の風に使われる薬は総合感冒薬とは言わないのです。

おすすめの記事