「気をつかう」は「周りの人や出来事に細かく心づかいをする」という意味です。
主に人に対して使われることが多いです。
一方、「気をくばる」というのは、「遣う状況や物事、人などよくみて、よく聞いて判断をすること」です。
人に対しても使われることが多いですが、周囲の状況、身の回りの環境などに対して使われることもあります。
「気をつかう」の意味
心配したり、あれこれ心遣いをしたりすることです。
例えば、友達と食事の約束をしていたとします。
前々から楽しみにしていた約束でしたが、当日友人をみるとどうも顔色が優れず体調が悪そうにしています。
友人は「大丈夫」と言っていますが、私は相手の立場に立って考え、「今日は早めに解散しようか。」
と提案します。
これを気をつかうと言います。
「気をくばる」の意味
気を配るというのは、周りの状況などを踏まえて自分の言動を調整するということです。
例えば、大人数が参加しまとまらない会議があったとします。
みんなが思い思いに発言し、議題について生産性のある議論ができずにいます。
そんな時、「発言するときは手を上げてから、順番にするようにしましょう」と提案するのは、気を回すと言えます。
「気をつかう」と「気をまわす」の用法や用例
旦那が仕事から帰ってきた。
私は一緒に映画を見に行きたいと思ったが、旦那は遅くまで働いてとても疲れていたので、気をつかって映画に行くのをやめ、暖かいスープを作ってあげた。
仕事でトラブルが発生した。
後輩が対処にあたっていたが、状況はなかなか解決しない様子だった。
私は気を回して、上司にも手助けしてもらえるようお願いした。
「気をつかう」と「気をまわす」の違いについて
「気をつかう」、と「気をまわす」はしばしば似たような意味で使われたり、類似した状況において言われたりします。
しかしながら、この2つの表現には違いがあります。
気をつかうとは「相手に思いやりを持って行動したり言葉をかける」ことで、気をまわすとは「今起こっている事柄や相手の状況を汲み取って行動すること」です。