全滅は戦争の兵やゲーム上の敵などに対して、「その全てがなくなってしまう、あるいは駄目になってしまう」状態に対して使われます。
なくなった状態のみを表す言葉で、後にやり直しができるのかどうかはハッキリしていません。
絶滅は数の少ない生き物や地球上から姿を消した生物に対して使われ、「その種が根絶やしになった」状態を表します。
「全滅」の意味
全滅は、「戦争で一番隊が全滅した」、「この村は家事で全滅した」などと、何かがなくなってしまった状態を表す言葉として多く用いられています。
ある事柄のせいで物事が機能しなくなった、壊滅状態になってしまったという意味も含まれています。
一時的な状況を限定的に表す言葉で、過去形として使う場合現在どうなっているかはわかりません。
「絶滅」の意味
絶滅は、「恐竜は大昔に絶滅した」「絶滅危惧種」などと、生き物などに対してのみ使われています。
また、「一つの種族が滅んでしまった、世界中から根絶やしになってしまった」という言い換えもできます。
絶滅という言葉は時間や場所にかかわらず、広い範囲で使うことができるようです。
「全滅」と「絶滅」の用法や用例
全滅と絶滅では、特に絶滅は、使うことのできる名詞が違います。
たとえば全滅は多くの言葉に使うことができ、「ニホンオオカミが全滅した」と言ってもおかしくはありません。
しかしこの場合、何かしらの明確な出来事があったせいで、ニホンオオカミが一定の場所からいなくなったという意味なります。
別の地にはオオカミがいる可能性や、すぐに復活する可能性も無いわけではありません。
絶滅の場合は、使える名詞が生物のみに限定されています。
また「兵士が絶滅」したと言うのは、兵士と名のつく種が根絶やしになったという意味になるのであまり適当ではありません。
全滅と絶滅の違いについて
全滅と絶滅もよく耳にする言葉ですが、頭の中で意味がこんがらがってしまい、国語の問題などで間違えてしまうことも多かった思い出があります。
この二つはあまり差が無いように見えて、実はかなり内面の差を秘めている言葉の代表格だと思ったので、このタイトルにしました。