訪れるは「何らかの意図をもって目的地に行くこと、季節や状況が移り変わること」。

「訪問」と言い換えると分かりやすい。

訪ねるは「何らかの意図をもって目的地に行くことこと」。

「来訪」と言い換えると分かりやすい。

どちらの言葉も「目的地に行くこと」という点では共通するものがありますが、「訪れる」は人以外にも、季節や状況などにも使うことができます。

「訪れる」は「訪」の訓読みの一つのこと

「訪れる」は「訪」の訓読みの一つで「おとずれる」と読みます。

「人や季節、状況などが来ることです。

「明日、久しぶりに友人が自宅に訪れる」「春がもう少し寒さを我慢すれば訪れる」「春になったら桜の名所を訪れたい」「戦地にもきっと平和な時が訪れる」「人生には幸せな時も、つらい時も訪れるものだ」などと使います。

外部からやってくることを言います。

「訪ねる」も「訪」のもう一つの訓読みのこと

「訪ねる」も「訪」のもう一つの訓読みのことで人に専ら使います。

人の自発的な行動になります。

「明日は、久しぶりに友人宅を訪ねるつもりだ」「今年は桜の名所を何か所が訪ねてみよう」「コロナも収まりようやくインバウンドも日本を訪ねるようになった」「高齢者にとっては興味ある場所を訪ねるのも良い趣味だ」などと使います。

「訪れる、訪ねる」は他動詞か自動詞か

「訪れる」「訪ねる」の英語はどちらも「visit」を使い他動詞になります。

目的語がありますから他動詞となるようです。

「~を訪れる」「~を訪ねる」と使います。

しかし、日本語の「春が訪れる」は目的語がありませんから自動詞ではないかと思われます。

日本語の難しいところになり、外国人は理解が難しいと思われます。

「訪れる」と「訪ねる」とは

どちらも「訪」の訓読みになります。

「訪」は呉音も漢音も「ホウ」で、訓読みに二通りの読み方があります。

「おとずれる、たずねる」です。

「訪れる」は人にも使いますが、季節や状況にも使われる言葉です。

「人が訪れる、春が訪れる、平和が訪れる」と使います。

「訪ねる」は人に使います。

「人を訪れる」「インバウンドが訪ねる」「興味ある場所を訪ねる」と使います。

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