発・ホツは「発の呉音のこと」。
「発端」と言い換えると分かりやすい。
発・ハツは「発の漢音のこと」。
「発表」と言い換えると分かりやすい。
「発」は呉音が少なく、漢音が多い傾向にあります。
仏教用語で「発心(ホッシン)」と言う言葉が古くからあるように、比較的古い言葉に使われています。
「発句(ホック)、発起(ホッキ)、発足(ホッソク)」などの言葉があります。
「発・ホツ」は呉音の発音のこと
「発・ホツ」は呉音で、仏教用語に「発願(ホツガン)」「発心(ホッシン)」「発起(ホッキ)」と言う言葉があります。
その他、俳句や、連歌、和歌、漢詩の第一句目を「発句(ホック)」と言います。
また、「発起人」は何かを始め人、株式会社の設立に関わる人のことを言います。
「発作(ホッサ)、発端(ホッタン)、発足(ホッソク)」などの言葉もあります。
「発・ハツ」は漢音の発音のこと
「発・ハツ」は漢音になります。
漢音は非常に多くの言葉に使われています。
「発」には様々な意味があり、語源から「はなつ」で「発射、発砲、連発」、「たつ」から「出発、始発、単発、終発、先発」、「のびる」で「発育、発達」、「ひらく」で「開発、発掘、発見」、「あらわす」で「発表、発音」などがあり、その他「自発、蒸発、摘発、爆発、発酵」などの言葉があります。
「発」語源、他
「発」の旧字は「發」と書き、「弓」と言う漢字が使われています。
「弓を射る」が語源となっていることから、「おこる、たつ、のびる、ひらく、あらわす」などの意味になったものです。
訓読みは「はなつ、たつ、ひらく、あばく」です。
「あばく」意味で「摘発、告発」があります。
また、特殊読みは「発条(バネ)」があります。
「発・ホツ」と「発・ハツ」とは
「発・ホツ」は呉音読み野発音のことです。
仏教に関係する言葉として「発願、発起、発心」があり、その他「発作(ホッサ)、発端(ホッタン)、発足(ホッソク)」があります。
「発・ハツ」は漢音読みの発音で現代使われている「発」が含まれる言葉は「ハツ」と発音しています。
「発展、発送、出発、発音、発表、摘発、奮発、発生、発見、発行、発想、発注」など大変に多くの言葉があります。