象・ゾウは「象の呉音読みのこと」。
「象牙」と言い換えると分かりやすい。
象・ショウは「象の漢音読みのこと」。
「万象」と言い換えると分かりやすい。
「象」の「ゾウ」は訓ではなく呉音読みになります。
訓は常用漢字表にはなく、表外の訓として「かたち、かたどる」となります。
また、「象」と言う漢字は動物の「象」の姿を模した象形文字になります。
「象・ゾウ」は呉音の発音
「象・ゾウ」は呉音です。
動物の象を直ぐに連想してしますから、訓読みではないかと思いますが音読みです。
「象牙、象嵌、小象、巨象、アジア象、アフリカ象」などと使います。
「象嵌」はある素材の表面に異なる素材をはめ込む技法のことを言います。
犬、猫、鶏、猿など動物の名前はほとんどが訓読みですが、「象」は例外的な言葉かも知れません。
「象・ショウ」は漢音の発音
「象・ショウ」は漢音の発音です。
「象形文字、印象派画家、森羅万象、気象情報、大気現象、国民の象徴、抽象画、具象画、対象物」などと使います。
「象形文字」はものの形から文字にしたものを言い、漢字の象形文字を始め、絵文字のようなヒエログリフや楔型文字なども言うようです。
「森羅万象」はこの世に有る形あるものや現象などすべてを表します。
「象」の訓読み、他
「象」の訓読みは当用漢字表外として「かたち、かたどる」です。
「動物の象」は巨大な姿ですから、形あると言う意味に相応しいと考えたと思われます。
「象形文字」は存在するものの形から作られた文字を言います。
漢字では「山、川、雨、日、火、白、水、石、車、女、羽、角、回、傘、凹凸、舌、東」など多くのものがあります。
「象・ゾウ」と「象・ショウ」とは
「象・ゾウ」は呉音の発音です。
訓のように聞こえるのですが音として使われます。
動物名としても例外的なものです。
「象嵌、象牙、巨象、小象」のように使います。
「象・ショウ」は漢音の発音です。
「象形文字、印象、森羅万象、気象、現象、象徴、抽象、具象、対象」などの言葉があります。
「象」の表外訓は「かたち、かたどる」です。