「遺体」は、人の亡骸です。

英語では「a dead body」「a corpse」で表されます。

「遺体は荼毘に付された」は「The body was cremated」です。

「遺骸」は、死んだ人の体です。

英語では「a dead body」「a corpse」「a person’s remains」で表されます。

「生ける屍」は「a living corpse」「a walking corpse」です。

「亡骸・なきがら」は、魂の抜け殻です。

英語では「a person’s remains」で表されます。

「母親は我が子の亡骸を抱きしめて泣いた」は「The mother hugged her child’ dead body tightly and wept. 」です。

「遺体」の意味

「遺体」は、以下のような意味です。

①自分の身体です。

「父母の残した身体」という意味です。

②人の亡骸です。

「遺骸」と同じ意味です。

以下のように使います。

遭難者の遺体収容は困難を極めた 遺体の損傷が激しい 

☆blubber
名詞の意味は「クジラなどの脂肪・人間の脂肪」です。

動詞の意味は「子供などが泣きじゃくる」です。

「子供などが泣きじゃくる」の意味の場合、類語は「cry one’s eyes out」です。

「遺骸」の意味

「遺骸」は、以下のような意味です。

①死んだ人の体です。

「死体」「死骸」よりも丁寧な言い方です。

「なきがら」「遺体」と同じ意味です。

②古生物学の慣用で、鉱物と化した動植物の死骸です。

以下のように使います。

家族は終夜遺骸から離れようとしなかった 遺骸は荼毘に付された

☆whimper
自動詞の意味は「子供がしくしく泣く・犬がクンクンなく」「不平を言う・泣き言をいう」です。

「泣き声で言い訳する」は「whimper an excuse」です。

「亡骸・なきがら」の意味

「亡骸・なきがら」は、魂の抜け殻です。

死んで魂の抜けてしまった体です。

「死体」「遺体」「屍・しかばね」と同じ意味です。

源氏物語(夕顔)に「今一度、かの亡骸見ざらんが、いといぶせかるべきを」とあります。

以下のように使います。

若者は亡骸となって無言の帰宅をした 亡骸はお棺に納められた 

☆sob
自動詞の意味は「むせび泣く」「泣きじゃくる」「嗚咽する」です。

「悲しくてむせび泣く」は「sob with grief」です。

「激しくヒステリックに泣きじゃくる」は「sob bitterly hysterically」です。

「遺体」は 人の亡骸、「遺骸」は 死んだ人の体、「亡骸・なきがら」は 魂の抜け殻です。

「死体」「死骸」「死屍・しし」「遺体」「遺骸」「亡骸・なきがら」「屍・しかばね」と「屍・かばね」と「むくろ」は、類語です。

共通する意味は「人や動物の死んだ体」です。

「死体」「死骸」「遺体」「亡骸・なきがら」は、日常的に使われます。

「死体」「遺体」「亡骸・なきがら」は、人間に関して使われます。

「死体」は、死の事実のみをとらえた客観的表現であるのに対して、「遺体」は死んだ体を敬い丁寧に言う場合に使われます。

死者・近親者などへの哀悼の意を込めた主観的な表現となります。

「遺骸」は、文章語です。

非常に改まった場合に使います。

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