「懇願」は、心をこめて丁寧にお願いすることです。

英語では「entreaty」「solicitation」で表されます。

「彼は彼らの懇願を聞き入れた」は「He granted their entreaties. 」「He listened to their entreaties. 」です。

「歎願」は、事情を述べて熱心に願うことです。

英語では「entreaty」「supplication」「present a petition」「submit a petition 」「make an appeal」で表されます。

「文章による歎願」は「present a petition」「submit a petition」を使います。

「支持を訴える」という意味の場合「make an appeal」です。

「彼は私の嘆願をはねつけた」は「He turned down my entreaty. 」「He turned down my supplication」です。

「懇願」の意味

「懇願」は、心をこめて丁寧にお願いすることです。

ねんごろに願うことです。

切に願うことです。

以下のように使います。

資金援助を懇願する 出席を懇願する 懇願を聞き入れる 助命を懇願する 

☆solicitation
名詞です。

「懇願すること」「そそのかし」「誘惑」「客引き」という意味です。

☆solicit
他動詞の意味は「懇願する・せがむ」「客を引く」「訪問販売する」です。

「彼の忠告を求める」は「solicit his advice」です。

「歎願」の意味

「歎願」は、事情を述べて熱心に願うことです。

歎き願うことです。

「哀願」と同じ意味です。

以下のように使います。

助命を歎願する 歎願所に署名する 歎願書 

☆supplicate
自動詞の意味は「歎願する・哀願する」です。

「助けてくれるように彼女に懇願する」は「supplicate her to help」です。

「王に慈悲を請う」は「supplicate a king for mercy」です。

「王に許しを請う」は「supplicate a king for pardon」です。

懇・歎の漢字

☆懇
字義は「ねんごろ・丁寧」「まこと・まごころ」です。

解字に於いて、篆文(書体の一種)では、「心+?」で構成されます。

「?・こん」の部分は「ふみとどまる」を表します。

これらにより「一定の範囲内に心を踏みとどめておく」を表し「ねんごろにする」を意味します。

☆歎
字義は「うたう」「たたえる・ほめる」「なげく」「うめく」です。

解字では、「欠+難」で構成されます。

「難」の部分は「むずかしい」を表します。

これらにより「困惑に出くわして声をたてる」を表し「なげく」を意味します。

「懇願」は 心をこめて丁寧にお願いすること、「歎願」は 事情を述べて熱心に願うことです。

「懇願」「歎願」「熱願」「哀願」は、類語です。

「懇請・こんせい」「懇望・こんもう」「泣きつく」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「心からお願いすること」です。

「懇願」「歎願」は、相手にお願いする場合に使います。

「熱願」は、心の中で願う場合に用いられます。

「熱願」は、「懇願」「歎願」に比べ、あまり用いられません。

「哀願」には、相手に同情心に訴えてお願いすると言った意味合いがあります。

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