納・ノウは「納の呉音のこと」。

「納品」と言い換えると分かりやすい。

納・トウは「納の漢音のこと」。

「出納」と言い換えると分かりやすい。

呉音は慣用音として「ナ、ナッ」などの読みもあります。

「納豆」が代表的なものになります。

また、漢音と比較して呉音の「ノウ」は現代でも良く使われています。

「納入、物納、収納、滞納、奉納、納期、納付、納税」などがあります。

「納・ノウ」は呉音のこと

「納・ノウ」と発音するのは呉音です。

また、「ナ、ナッ」と発音するのは慣用音になります。

慣用音は呉音や漢音、唐音などに属さない読み方で、日本で作られた独特な音と言われます。

用例は「発注数を納入、相続税の物納、収納棚、税金の滞納、神社に鳥居の奉納、納期厳守、税金の納付、納税義務、打ち上げの納会、飛行機の格納庫」などと使います。

「納・トウ」は漢音のこと

「納・トウ」は漢音ですが、あまり使用例はありません。

出金の「出納(スイトウ)」と読む言葉がありますが、本来、主流となる漢音としては非常に少ないと言えます。

代わりに呉音や慣用音が多くみられるのです。

慣用音「ナ、ナッ」は「納豆(ナットウ)」「納得(ナットク)」「納戸(ナンド)」「納屋(ナヤ)」などがあります。

「納」の訓読みとは

「納」の訓読みは「おさめる、おさまる」です。

物の収納を意味する言葉になります。

「糸偏」なのは語源に「湿った糸」と言う意味があるためです。

「内(ダイ)」は音符のこと。

ですから訓の意味から「収納、納入、納税、納付、納期、奉納、納屋、納戸、納棺、納骨、納会、結納、完納、返納、延納、分納、未納」などの言葉が生まれているのです。

「納・ノウ」と「納・トウ」とは

「納・ノウ」と読むのは呉音の発音のことです。

現代の言葉に数多く採用されている「音」で、「納入、物納、収納、滞納、奉納、納期、納付、納税、納会、格納庫」など主流をなしています。

本来、主流となるはずの漢音は使用例が少なく「出納」のみとなっています。

また、慣用音「ナ・ナッ」も使われ「納豆、納得、納屋、納戸」などがあります。

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