九・クは「九の呉音のこと。」
「九九」と言い換えると分かりやすい。
九・キュウは「九の漢音のこと」。
「九州」と言い換えると分かりやすい。
「九・ク」と「九・キュウ」は意外と使用例が少ない漢字ですが、「九九」「九州」などは非常に親しみのある言葉に使われています。
「九」は「ク、キュウ」の外には「クウ」と言う慣用音があります。
「ハチ、クウ、ジュウ」と言う場合に使います。
「九・ク」は呉音
「九・ク」は呉音で、算数の「九九、九分九厘、九品仏、九曜、九輪」などに使われています。
九九は算数の掛け算暗記用のこと、割合の九分九厘は99%のこと、九品仏は世田谷の地名にあり、九品は仏教用語で最も良いものは上品と言います。
九曜は七曜に二つの星を加えた暦、九輪は五重塔の最上階の屋根に付けられている輪状の装飾物のことです。
「九・キュウ」は漢音
「九・キュウ」は漢音になり、「ク」と同様に広く使われています。
「九州、九星、九牛の一毛、九死一生を得る、九官鳥、九腸寸断、九個、九階、九人、九種類、九敗、九杯、九拝、九丁目」などがあります。
主に数詞として九つあるものに使います。
また、多いと言う意味でも使われます。
「九星」は「九星気学、九星法」のことで一白水星から九紫火星まであります。
「九」の特別な読み方
「九」は呉音、漢音以外にも慣用音や特殊な読みをするものがあります。
「九十路」は「ここのそじ」で九十歳のこと、「九十九」は「次百でつくも」と読み、「九十九折り」は九十九折と言い曲がりくねった道のこと、「九十九髪・老女のしらが、九面芋・やつがしら」などの使い方があります。
また、慣用音「クウ」と言う場合もあります。
「九・ク」と「九・キュウ」とは
「九・ク」は呉音のことで「九・ク」は比較的古い言葉に使われているようです。
「九九、九分九厘、九品仏、九曜、九輪」などあまり多くはありませんが、「九九、九分九厘」などは良く使う言葉です。
「九・キュウ」は漢音読みで、比較的多く使われます。
「九・キュウ」は漢音のことです。
「九州、九星、九牛、九死、九官鳥、九腸、九個、九階、九人、九種類、九敗、九杯、九拝、九丁目」などと使われます。
また、「つくも」と言う特殊な読みもあります。