「解任」と「更迭」の違い・意味と使い方・由来や例文

解任は「役職を解くこと」。

「お役御免」と言い換えると分かりやすい。

更迭は「解任して新任を当てること」。

「首のすげ替え」と言い換えると分かりやすい。

「解任」は重要な役職についている人の「今の役職」を解くことです。

理由は何であれ、役職を継続すれば不都合であると判断されたので、このような処分となるのです。

「更迭」は「解任」すると、間を置かず「新任者」が決まることで、「首のすげ替え人事」と言うものです。

「解任」は任を解くことに重点がある人事

「解任」は秘密裡にまたは突然行われることがあります。

特に社会主義国や独裁国では後になり分かることも珍しくありません。

どんなに重要な役職であろうと、権力者や独裁者の意向に沿わない場合は、普通に行われています。

日本の場合は、ほとんどがやむを得ない「更迭」となり、後任がすぐ決まるため「解任」しっぱなしはありません。

「更迭」は「解任と後任人事」がセットになっている「首のすげ替え人事」のことです。

最近では現内閣の閣僚が反社宗教団体とのつながりを指摘され「更迭」人事が続いたことがあります。

汚職などの不祥事が有れば「解任や罷免」と当然と言う風潮の下、「更迭」が求められます。

いくら議員の「身辺調査」を行っても過去の不祥事は分からないものです。

重要ポストに任命されてから、マスコミにより発覚します。

「更迭」する場合は、既に後任者は決まっている節があります。

事前の調整が済んだ頃、「解任、罷免」が行われますから、業務にはあまり影響がありません。

また、「解任」される人は議員の身分は変わらないのです。

独裁国のようにいつの間にか行方不明となり、消息が不明とはならないのです。

せめて「降格人事」ならまだ穏やかですが、消されたのでは恐怖政治となります。

「解任」は重要ポストの任が解かれることです。

日本の場合は「更迭」となり後任が決まっていますが、独裁国では「解任」後、行方不明となってしまいます。

「更迭」人事は不祥事に対する処分で後任者が決まってから行われます。

「解任」された人は身分が保証されています。

独裁国の「更迭」はあまり聞かないので、「解任」から間を置いた時期に後任が決まるようです。