追跡というのは、「特定の人物の後をつけること」。
逃げる人物を走って追いかけるなどの状況が該当します。
追跡していることを相手に気付かれているという前提があります。
尾行は「特定の人物に気付かれないように後をつけること」。
マークしている人物に気付かれてはいけないというのがポイントで、そこが追跡との大きな違いになります。
「追跡」の意味
追跡というのは、特定の人物の後をつけることになりますが、後をつけていることが対象の人物に気付かれている場合も含みます。
むしろ、気付かれても良いと思って追っているのが追跡になるのです。
追跡の仕方は走る、車を使うなど、いろいろな手段が考えられますが、特定の人物を捕まえるという目的を持っているのが特徴です。
「尾行」の意味
尾行というのは、特定の人物の後をつけることですが、その人物に気付かれないようにして行います。
また、対象の人物を捕まえるという目的はなく、あくまでもどこに行くのか、何をしているのかをチェックするだけの目的で行うのです。
気付かれないように、そっと行うのが尾行であり、手段は歩きや車を使うなど多種多様になります。
「追跡」と「尾行」の用法や用例
「犯人を追跡中だが、なかなか捕まらない。
恐らく車を使っているのだろう。
警察としてもパトカーを多く動員して後を追っているが、いまだに捕まえられていない。」
「浮気調査でターゲットを尾行しているが、数日間行った感じでは特に不審な点は見受けられない。
これからももう少し尾行を続けていくが、絶対にバレてはいけないぞ。」
追跡と尾行は目的が異なる
追跡も尾行もターゲットを追いかける行為ではありますが、追跡は最終的に捕まえるという目的を持っています。
しかし、尾行はターゲットに気付かれてはいけないので、捕まえるということはしませんし、バレないように後をつけて様子をうかがっているだけとなるのです。
そういった目的の部分が追跡と尾行の違いと言えるのです。