当るは「ぶつかること、ハズレの反対のこと」。

「当選」と言い換えると分かりやすい。

中るは「ハズレの反対のこと、中毒になること」。

「的中」と言い換えると分かりやすい。

「当る」は多くの中から選ばれること、物にぶつかることなどの意味になります。

「中る」は「的中すること、中毒になること」などになります。

「的中」と言う意味では「当る、中る」が使え、「食あたり、湯あたり」などの場合は「中る」になります。

「当る」は「ぶつかる、的中する、充当する(当てる)」などに使う一般的な言葉

「当る」は「ものがぶつかる、何かに選ばれる、当選する、相当する」などの一般的な用法に使われる言葉です。

熟語には「相当、適当、当面、不当、当選、当地、当座、該当、当事者、正当化、妥当性、不適当、担当、不穏当、弁当箱、配当、抵当権、当面」などがあります。

旧字は「當」で「二つの田の価値が等しいこと、釣り合うこと」と言う意味があります。

「中る」は限定的に使う言葉

「中る」は限定的に使われている言葉です。

「的中」と使う場合は「当る」と同じですが「中毒、食あたり、湯あたり、熱中症、暑気あたり」などの場合は「中る」を使います。

何か体の内部に差しさわりがある言葉ばかりになります。

「中毒、熱中症」に「中」と言う字が使われている意味は、「中」を「中る」と言う意味で使っているからです。

「中毒、熱中症」について

「中毒」は有毒な細菌や有毒物質による病気のことです。

「細菌、有毒物質」などにより体に不具合を生じることを「当る」ではなく「中る」と言っているのです。

「熱中症」は「熱」が原因となり、体に不具合が生じる病気のことです。

「熱」によるものなので「中る」と言う言葉を使います。

元々、「中」は「矢が的の中心に当たること」から作られた言葉です。

「体が悪いものに的中する」場合は「中る」を使うのです。

「当る」と「中る」とは

「当る」は「ものが何かにぶつかること、選ばれること、相当すること」などの意味になり、一般多岐な言葉になります。

「当選、適当、相当、当座、当面、担当、当事者、穏当」などの言葉があります。

「中る」は「体が悪いものに的中する」場合に使われ限定的な使用になります。

「食中毒、食あたり、湯あたり、熱中症、暑気あたり」などと使います。

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