「異常」は、正常でないことです。

通常名詞として使われます。

「異常をきたす」「異常に気付く」などがその例です。

この言葉は、「異常な執着を見せる」「異状に興奮する」「異常気象」「発育異状」のように形容動詞としても使います。

この用例の場合、「異状」と表すのは誤りです。

「異常」の反対語は「正常」です。

「異状」は、「異状を呈する」「異状を訴える」のように異状な状態が継続していることです。

通常名詞として使われます。

「異状なし」のように慣用句的に使う場合もあります。

「異常」の意味

「異常」は、正常ではないことです。

「その状態が好ましくない」という意味が含まれます。

もう一つは、「並外れた様」という意味です。

「今年の夏は異常に暑かった」「異常な行動」などのように使われます。

さらに、「アブノーマル」という意味も表します。

この場合、精神状態を指して「異常をきたす」「異常に気付く」のように使います。

「異状」の意味

普通とは違った状態や形のことです。

「別状」のことです。

「体の異状を訴える」「異常は認められない」のように使います。

「異状死」は、自然死ではない死に方です。

医師に警察への届出が義務付けされています。

「異状」の類語には「特異」「異常」「変」があります。

「変」は、「奇妙」という意味です。

「異常」は、標準から大きくかけ離れた状態のことです。

「変」よりは、硬い表現です。

「特異」は、同類のものに比べてある点に於いて大きく異なっている様を言います。

「異常」と「異状」の用途

◇異常
異常な状態という意味で使われる場合
「異常な反応を見せる」「異常な熱意」「異常な目つき」「異常な才能」「異常な進歩」
合成語で使われる場合
「異常気象」「異常分娩」「異常乾燥注意報」「異常増殖」「異常性格者」「異常接近」

◇異状
「故障」の意味で使われる場合
「何も異状はない」「エンジンに異状なし」「機械の異状音に気付いた」
身体の変調の意味で使われる場合
「体の異状を訴える」「容態に異常は見られない」「精神に異状をきたす」

まとめ・異常気象が・・・

この6月の最終週は、ヨーロッパ、とくにフランスでは記録的な気温でした。

40℃を超える地域があり、熱中症回避を政府が国民に呼び掛ける事態となっていました。

また、昨日(2019年7月3日)から未明にかけて、九州地方では豪雨のため100万人を越える人々が非難する事態となりました。

これらは何十年に一度の「異常気象」だと云われています。

「異状」という言葉は、「普通ではない状態が続いていること」を表すことなので、近年の気象が、地球規模で異状になっていることは言うまでもありません。

このような「異常気象」を導いたのは、現在の私たちの消費生活が原因です。

発電所や飛行機や車を使って、二酸化炭素を多量に排出し温暖化を招いてます。

どうしたらこのような問題が解決できるのか、我々は真剣に考え、行動しなくてはなりません。

おすすめの記事