「又聞き」は、人づてに聞くことです。
英語では「hearsay」で表されます。
「それはほんの又聞きです」は
「It is mere hearsay. 」「It is only secondhand information. 」「I learned it by hearsay. 」です。
「仄聞・そくぶん」は、間接的にちょっと聞くことです。
英語では「hear indirectly」「hear by chance」で表されます。
☆grapevine
名詞です。
「ブドウの木・つる」「情報・うわさのルート」「秘密の情報源」という意味です。
「私とアンソニー御婚約はまだ極秘よ。
どうしてわかったの?」「風の便りよ」は
“My engagement to Anthony is still top secret! How did you know?” “I hear it through the grapevine.”です。
「又聞き」の意味
「又聞き」は、その話を聞いた人からさらに聞くことです。
人づてに聞くことです。
以下のように使います。
又聞きだから本に人に聞いてくれ 話を又聞きする
☆「うわさ」の慣用句的表現
「うわさをすれば影」は「Talk of the devil. 」です。
「人のうわさも七十五日」は「People soon forget」です。
「うわさをばらまく」は「spread a rumor」です。
☆secondhand
形容詞・副詞です。
「中古」「間接の・又聞きの」という意味です。
「又聞きのニュース」は「secondhand news」です。
「仄聞・そくぶん」の意味
「仄聞・そくぶん」は、ほのかに聞くことです。
間接的にちょっと聞くことです。
人づてやうわさでちょっと耳に入れることです。
以下のように使います。
仄聞するところによれば、彼はまた何か発明したらしい
☆hearsay
名詞です。
「うわさ」「風聞」「風評」という意味です。
「うわさで」は「by hearsay」「from hearsay」です。
☆indirectly
副詞です。
「間接的に」「副次的に」「遠回しに」という意味です。
「間接的に抗議に答える」は「answer a protest indirectly」です。
☆又・仄の漢字
「又」
字義は「て・右手」「また」です。
解字では象形です。
「右手の形」にかたどり「みぎ」を表します。
転じて「また」の意味に用いられます。
「仄」
字義は「ほのか・かすか」「傾ける」「いやしい・せまい」「漢字の四声のうち上声・去声・入声の総称」です。
解字では、「人+厂」で構成されます。
「厂」の部分は「がけ」を表します。
これらにより「危険な崖で人が身を斜めによせる」を表し「傾ける」を意味します。
「又聞き」は 人づてに聞くこと、「仄聞・そくぶん」は 間接的にちょっと聞くことです。
「聞き伝え」「伝聞」「人づて」「又聞き」「仄聞・そくぶん」は、類語です。
「風の便り」「口コミ」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「その人から直接ではなく、他人の口を通して聴くこと」です。
「聞き伝え」と「又聞き」は、会話でも使います。
直接聞くのではなく、その話を聞いた人から伝え聞くことです。
「伝聞」「仄聞・そくぶん」は、文章語です。
「仄聞・そくぶん」は、「何人もの人を伝ってきた話を小耳にはさむ」という意味です。
「側聞」とも書きます。
「人づて」は、「人づてに連絡する」のように「人を介して言葉を伝える」という意味です。