公聴会は「何らかの決定をするときに利害関係者や専門家から話を聞くこと」。
その決定に影響を受けると思われる人たち、その事柄に詳しい人たちの意見を事前に聞くための会です。
聴聞会は「行政から受ける不利益処分に際して、意見を話す機会のこと」。
不利益処分を受ける本人や利害関係者が意見を話す機会に対して使います。
「公聴会」の意味
公聴会とは、何らかの決定をするときに利害関係者や専門家から話を聞くことです。
重大な決定をするにあたっては、利害関係者や専門家の話を聞いたうえで行った方がいいと判断されるでしょう。
したがって、そういう場面で使われる言葉ですが、日常生活ではあまり見聞きしませんし、馴染みも感じづらい言い方になると思われます。
「聴聞会」の意味
聴聞会とは、行政から受ける不利益処分に際して、意見を話す機会のことです。
公聴会と似た意味を持っているものの、やや違う部分もあると言えるでしょう。
不利益処分を受ける場面で使う言葉なので、こちらの方がより具体的な意味となっています。
使用できる場面はそれだけ少ないので、そこについて特に理解しておくといいと思われます。
「公聴会」と「聴聞会」の用法や用例
「公聴会を開催して、とりあえずいろいろな人たちから話を聞いておいた方がいい。
特に利害関係者については、いろいろと話しておきたいことも多いだろうから。」
「不利益処分を実施するにあたっては、その当人に意見を述べる機会が用意されている。
したがって、納得いかない部分に関しては、そのときに話しておくといいだろう。」
公聴会と聴聞会はやや意味が似ている
公聴会と聴聞会に関してはそれなりに意味が似ています。
どちらも利害関係者などが意見を述べる機会という意味で使うことができますから。
でも、聴聞会についてはより具体的なシーンを想定した意味となっているので、そこはポイントと言えます。
したがって、両者は一応そういった部分で区別ができると言えると思われるのです。