打は「自らの手や物を使い何かにぶつけること」。
「殴打」と言い換えると分かりやすい。
撲は「打つ事、打ち倒すこと、殴ること」。
「相撲」と言い換えると分かりやすい。
「打」も「撲」も「うつ」という意味があり似た意味の漢字となります。
「撲」は「打」よりより広い意味になり、「相撲」など二人がお互いに闘うことを言います。
「打」は打つこと
「打」は打つことで、手でものを打つ事やものを使って手で別のものを叩くことなどを意味します。
「打撃、打球、打者、併殺打、本塁打、犠打、乱打、痛打、代打、連打、安打」など野球用語に頻出します。
また、「打撲傷を負う、打算的に考える、打開策が尽きた、打倒日本一、打診する、至急打電する、打破、打楽器」などの熟語や用法があります。
「撲」も打つこと
「撲」も「打」と同じ打つことという意味があります。
別に「殴ること、打ちのめすこと」などの意味もあります。
熟語や用法には「相撲観戦に行く、撲殺が行われた、打撲傷を負う、暴力撲滅、相手の顔を撲(なぐ)る、撲(は)り倒す」などがあります。
似た漢字に「僕」がありますが「僕」は召使のことで、ひいては自分のことをへりくだって言う言葉になりました。
「打撲」の意味
「打撲」は「打と撲」を使った言葉で「打ち身」のことを言います。
体のどこかが何かに当たることや当てられることで、激しく傷つき皮膚にあざが出来ます。
あざは皮膚の下にある毛細血管が傷つき出血をするものです。
痛みと腫れが起きます。
治癒してくると赤や紫のあざは黄色味を帯びるようになり、最後は消えてしまいます。
「打」と「僕」とは
「打」は「打つこと」で「撲」は「打つこと、なぐること、打ちのめすこと、はり倒すこと」などの意味になります。
「撲」の方が意味が広いのですが「打」の方が多く使われます。
「打」は「打撃、打者、代打、安打」などの様に野球で良く使われます。
他には「打開、打破、打撲、打楽器、打電、打診」などと使います。
「撲」は「撲殺、撲滅、相撲」などと使います。