「のめる」は、つまずいて前に倒れることです。
英語では「stumble」で表されます。
「前にのめりそうになった」は「I nearly fell forward. 」です。
「石につまずく」は「stumble on a stone」です。
「つんのめる」は、前へ勢いよく倒れることです。
英語では以下のように表されます。
「背中を押されてつんのめった」は「I was pushed from behind and tripped forward. 」です。
「つまずく」には「足に当たってよろける」という意味と「失敗する」という意味があります。
「失敗する」という意味の場合、英語では以下のように表されます。
「事業につまずいて一文無しになった」は「He failed in business and was ruined. 」「He lost everything as a result of his failure in business. 」です。
「のめる」の意味
「のめる」は、つまずいて前に倒れることです。
前に傾くことです。
浄瑠璃(大経師昔暦)に「お侍の五人や七人は・・・きやつと言はせてのめらせようと知つたれども」とあります。
以下のように使います。
つまずいて前にのめる のめって倒れる けつまずいてのめる
stumble
自動詞での意味は「つまずく」「よろける」「ぶつかりながら歩く」「ぎこちなく動く」です。
「よろよろ道を歩く」は「stumble along the road」です。
「つんのめる」の意味
「つんのめる」の「つん」は強めていう接頭語です。
「のめる」を強めた言葉です。
つまずいて前へ勢いよく倒れることです。
以下のように使います。
後ろから押されて前へつんのめる 石につまずいてつんのめる
つんのめって階段から落ちる 急停車でつんのめる
< trip >
原義は「軽く踏む・軽快な足取りで歩く」です。
名詞の意味は「旅行」「外回り」「軽快な足取り」「つまずき」です。
自動詞の意味は「つまずく」「軽快に走る」「間違いをする」「幻覚体験をする」「旅をする」などです。
「木の根につまずいて倒れた」は「He tripped over a root and fell. 」です。
<躓(つまずく)の漢字>
字義は「つまずく」です。
「つまづく」には「けつまずく」「くじく・失敗する」という意味が含まれます。
解字では、「足+質」で構成されます。
「趺・てつ」に通じ、「つまずく」を意味します。
「趺・てつ」
字義は「つまずく」「はしる・疾走する」「度を超す」「足の裏」です。
解字では、「足+失」で構成されます。
「失」の部分は「それる」を表します。
これらにより「足を踏み外す」を表し「つまずく」を意味します。
「のめる」 はつまずいて前に倒れること、「つんのめる」は 前へ勢いよく倒れることです。
「のめる」「つんのめる」は、類語です。
「つまずく」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「上半身を前に曲げるようにして倒れる、また倒れそうになる」です。
「つんのめる」は「のめる」を強めた言い方です。
「つんのめる」は、日常生活では普通に使われる言葉です。
<関連語>
「つまずく」は、歩いているとき、または走っている時に、足を何かに当てて体の安定を一時的に失うことです。
「躓く」とも書きます。
「石につまずく」のように使います。