偽は「偽ること、人の為すこと」。
「偽造」と言い換えると分かりやすい。
贋は「贋金のこと」。
「贋金」と言い換えると分かりやすい。
「偽」は「本物に見せかけること」ですが、一説では「偽~人と象のこと~象を手で手なずける~うわべを変える~偽物」となったようです。
「贋」は「お金や財と鳥の雁」できている字です。
一説では「雁は形よく飛ぶ鳥」ですから「見かけだけ形よくできたお金や財物~偽物」となったようです。
どちらも「にせ」と読みます。
「偽」は「にせ」
「偽」は「象を手なずけること」から創られた字と言われ、「うわべを変えること、いつわり」となったとされます。
つまり、狂暴な動物をおとなしくさせたこと、うわべと中身は違うこと、本物の様に見せかけることにつながったとされます。
また、「人の作るものは作り物なのでにせ物」という説もあります。
「人」が絡むと「偽」になるという理屈なのです。
「贋」はニセ金
「贋」は「貝」がありますから、「お金や財」が絡むことになり、それに「雁」がついた字です。
「にせ」の意味になる説はしっくりしませんが、「にせ金」という意味がある字です。
転じて「にせもの」という意味に成ました。
熟語に「贋作・贋造・真贋」があります。
本物に限りなく似ていること、見分けがつかないことと言うイメージがあります。
「偽」「贋」の熟語とは
「偽」では「偽造・偽証・偽装・偽書・真偽・偽作・虚偽・偽名・偽物」など、「贋」では「贋作・贋造・真贋・贋印・贋金・贋札」などがあります。
すべて「にせ」になります。
「偽造小切手・偽証罪・偽装工作・真偽のほど・虚偽の答弁・偽名で紹介・偽物づくり」、「贋造コイン・贋金づくり・真贋の鑑定」などの言葉にもなります。
「偽」と「贋」とは
「偽」も「贋」も「にせ」の意味です。
「本物らしく見せかけて人の目を欺くこと」ということです。
「偽・贋」の付く熟語や言葉はいくつかあり、すべて「にせ」という意味を含んでいます。
「偽」は人が絡むことに多く使われ。
「贋」は「お金」に関する言葉が目立ちます。
「偽造・贋造」「真偽・真贋」「偽物・贋物」などどちらにも使える言葉もあります。