搾取は「雇用者が労働者を必要以上に働かせ、その生産物や成果を剰余価値として取得すること」。
過剰労働によって生まれた成果物をそのまま取得するようなシーンで使いますが、これには理不尽のニュアンスが含まれます。
詐取は「金品などをだまし取ること」。
金品を奪うわけですが、力づくで奪うわけではなく、騙して奪うので、詐欺を働くようなシーンで使われる言葉になります。
「搾取」の意味
搾取とは、雇用者が労働者を必要以上に働かせ、その生産物や成果を剰余価値として取得することです。
都合よく働かせた結果、発生した成果物を横取りするようなイメージで使われる言葉であり、一般的には悪い意味で使用されやすいと評価できるでしょう。
いろいろな機会で見聞きしますが、労働者が使うことが非常に多いと言えます。
「詐取」の意味
詐取とは、金品などをだまし取ることです。
詐欺に言い換えることができるような言葉なので、意味は理解しやすいでしょう。
でも、詐取という言い方はあまり有名ではありません。
やはり詐欺の方がメジャーであり、多くの人たちにとって理解しやすいため、こちらが使用されるケースがほとんどです。
そこは知っておくといいです。
「搾取」と「詐取」の用法や用例
「現代はブラック企業という、労働者をこき使う会社が多くあるが、そういった会社の行為の中で特に批判されているのが搾取だ。
これは労働者にとって屈辱的な部分でもあるだろう。」
「詐取は基本的に犯罪に該当する行為と言える。
詐欺と言えば分かりやすいだろうが、そういったことを続けていると、いずれ捕まる可能性があるだろうな。」
搾取と詐取は意味が異なっている
搾取と詐取に関しては表現としては似ているように見えるでしょう。
しかし、これらの言葉は意味が異なっています。
したがって、使用する場面も違うのです。
搾取は雇用主が労働者をいいように使って、美味しい思いをするといった意味ですが、詐取は騙して金品などを奪うという意味なので、それぞれは意味において明らかな違いがあるのです。