拘束は「縛ったうえで行動の自由を奪うこと」。
物理的に縛り上げるとは限らず、言葉で縛り上げて行動の自由を奪うようなケースで使っていくこともあります。
拘引は「人を捕らえたうえで、無理に特定の場所に連れていくこと」。
自由を奪うという意味では拘束に似ているものの、特定の場所まで連れていかれるというう点が特徴です。
「拘束」の意味
拘束とは、縛ったうえで行動の自由を奪うことです。
基本的には手足などを縛ったうえで、自由を奪うという意味で使われることが多いですが、そういう物理的なやり方ではなく、心理的なやり方がとられることもあります。
言葉によって特定の人の自由を奪うこともよくあるため、拘束においてはそこに関しても覚えておいた方がいいです。
「拘引」の意味
拘引とは、人を捕らえたうえで、無理に特定の場所に連れていくことです。
拘束とは状況がちょっと違っていますけど、自由を奪うという点では同じです。
でも、自由の奪い方に違いがありますから、そこは理解しておくといいでしょう。
ただ、拘引という言葉はかなりマイナーです。
拘束と比べても使われづらいので、そこは知っておきましょう。
「拘束」と「拘引」の用法や用例
「人質に関しては絶対に逃げられないようにしないといけない。
したがって、かなり入念に縛って拘束しておくべきだ。
自力では絶対にほどくことができないほどにな。」
「容疑者を拘引するときには、抵抗する人間もいるから気を付けた方がいい。
現段階ではあくまでも容疑者であり、有罪が確定した人物ではないわけだから当然か。」
拘束と拘引は何かを強いる行為
拘束と拘引に関しては、ともに特定の人の自由を奪うという意味があります。
拘束は縛り上げたうえで、身動きがとれないようにしていきますけど、拘引は本人の意思に反して特定の場所に無理やり連れていくようなシーンで使っていきます。
したがって、両者は似たような意味を持っていると言えるのです。
でも、区別できる部分はちゃんとあります。