「理」は、ものの道理・理屈のことです。

英語では「reason」「justice」で表されます。

「理にかなった要求」は「a reasonable demand」です。

「条理」は、物事の道理です。

英語では「reason」で表されます。

「条理にかなった扱い」は「reasonable treatment 」です。

「条理の欠けた話」は「an absurd story」です。

「道理」は、物事のそうあるべき道筋です。

英語では「reason」で表されます。

「彼は道理をわきまえている」は「He knows what is right and what is wrong.」です。

「彼の言い分にも道理がある」は「There is some truth in what he say.」「There is something in what he say.」です。

「理」の意味

「理」は、以下のような意味です。

①「法則」「原理」です。

②ものの道理のことです。

「理屈」のことです。

以下のように使います。

君の話は理に合わない 理に落ちる 理の当然
<理の当然>
筋がとおった当然のことです。

道理からいって当たり前のことです。

<その他の類語>
「理路」は、物事や話の道筋です。

「ことわり」は、「理由のあること」という意味があります。

やや古めかしい言い方です。

「理・ことわり」とも書きます。

「筋道」には「筋道を追って話す」のように、「事柄の順序」という意味もあります。

「道筋」は、元来は、「とおって行く道」「通り道」という意味です。

「条理」の意味

「条理」は、以下のような意味です。

①物事の道理です。

「筋道」と同じ意味です。

②自然を支配することです。

対立物と統一の法則性です。

三浦梅園が主唱したものです。

以下のように使います。

あの人のいうことに条理はない 条理に反したやり方
条理を尽くして説得する 条理にかなう

<条の漢字>
字義は「えだ」「ながい」「のびる」「すじ・筋道」「くだり・箇条」「細長いものを数える語」「木の名前・柚子の類」です。

解字では、「木+攸」で構成されます。

「攸・ゆう」の部分は「長い筋」を表します。

これらにより「木の長い筋」を表し「枝」を意味します。

「道理」の意味

「道理」は、以下のような意味です。

①物事のそうあるべき道筋です。

「ことわり」と同じ意味です。

源氏物語(帚木)に「世の道理を思ひとりて」とあります。

②人の行うべき正しい道です。

「道義」と同じ意味です。

以下のように使います。

道理にかなった行為 そんなことができる道理が無い

<その他の類語>
「つじつま」は、「辻褄」とも書きます。

「辻」が裁縫の縫い目が十字に合う所を指します。

「褄」は着物の裾の左右が合う所です。

これらから、「会うべき所がきちんと合う」を表し「合うはずの物事の道理」を意味します。

多くの場合「つじつまが合う」「つじつまを合わせる」のように使います。

「理」は ものの道理・理屈のこと、 「条理」は 物事の道理、「道理」は 物事のそうあるべき道筋です。

「理」「条理」「道理」「ことわり」「理路」「筋道」「道筋」「つじつま」は、類語です。

共通する意味は「話・思考などの筋がとおって、前後つながるもの」です。

これらの類語の中で、「理」は、最も基本的な意味を持っています。

「条理」は、物事の道理です。

「道理」は、「そうあるべき正しい理論」という意味があります。

「無理が通れば道理がひっこむ」のように使います。

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