諸行無常は「万物は常に流転していて、変化や消滅が絶えない状況であること」。
世の中のすべてのものは常に形を変えたり、なくなったりしている状況であり、それが普通であるという意味になります。
有為無常は「この世で起きる現象は因縁が絡み合って生じたものであるため、恒常性がなく、常に移り変わること」。
世の中で発生するいろいろな現象はその都度姿を変えたり、場所を変えたりするわけです。
「諸行無常」の意味
諸行無常とは、万物は常に流転していて、変化や消滅が絶えない状況であることです。
世の中に存在するあらゆるものは常に何かしらの変化を遂げていたり、消滅したりを繰り返している状況です。
したがって、常に同じような状況であるとは言えないので、そこが特徴的な言葉と言えるでしょう。
普段使う機会はほぼない言葉ですが、知名度はかなり高いと思われます。
「有為無常」の意味
有為無常とは、この世で起きる現象は因縁が絡み合って生じたものであるため、恒常性がなく、常に移り変わることです。
世の中で発生する現象は常に同じ状況に見えるわけではないですし、ときには場所を変えて起きることになります。
だから、その都度移り変わると言えるのです。
これが実際にそうなっているかは別としても、そういう考え方はあるということです。
「諸行無常」と「有為無常」の用法や用例
「この世は諸行無常であるという考え方がある。
この世ではいろいろなものが生まれては姿を変えて、そして消えていく、そんな状況が常に繰り返されているのだろう。」
「有為無常という考え方は非常に面白いぞ。
この世で発生する現象はいずれにおいても姿を変えたり、場所を変えるという可能性があるんだ。
そんなことは実際にあるのかな。」
諸行無常と有為無常は区別がしづらい言葉
諸行無常と有為無常はともに変化が常に起きているという意味です。
したがって、ニュアンス的には似ている面を持っていると言えるでしょう。
諸行無常は世の中のあらゆるものは変化や消滅が絶えないという意味で、有為無常は世の中のあらゆるものは常に移り変わるという意味になっています。
なんとなく意味の区別はしづらい面があるでしょう。