「脱走」と「脱出」の違い・意味と使い方・由来や例文

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脱走は「抜け出して逃げること」。

特定の場所からなんとか抜け出して、そのまま逃げてしまう状況で使います。

脱走が見られたときには、たいていはその人間を追いかけることになるでしょう。

脱出は「危険な場所や状態からぬけ出ること」。

逃げるという意味も含まれますが、脱走はそれ自体が悪い行為であるというニュアンスを含むのに対して、脱出はそういうニュアンスは存在しないので、そこに違いがあるでしょう。

「脱走」の意味

脱走とは、抜け出して逃げることです。

特定の場所から抜け出すことが前提で、本来はそこにずっといないといけなかったものの、そのルールを破って逃げるようなシーンで使っていきます。

日常レベルで使う可能性もある言葉ですから、それなりに馴染みを感じることができるのではないかと思われるのです。

実際、脱走に近い行為をしたことがある人も世の中では割といると思われますから。

「脱出」の意味

脱出とは、危険な場所や状態からぬけ出ることです。

脱走の状況に近いと言える部分もありますけど、危険な場所から逃げるので、そこがポイントでしょう。

脱走は必ずしも危険な状態である必要はないですし、むしろそうではないケースが多いので、ここは両者の大きな違いを言えるはずです。

脱走と同じくらいの頻度で使う可能性がありますから、意味についてはしっかりと知っておきましょう。

「脱走」と「脱出」の用法や用例

「この小説家はちゃんと見張っていないと、脱走する可能性がある。

今日の締め切りまでにちゃんと原稿を書いてもらわないと困るからな。

ずっと監視をしておこう。」

「火災が起きて、この辺りまで火の手が迫ってきた。

かなり危険だから、早く脱出しないといけないだろう。

そうしないとさすがに命が危ない状況になってしまうからな。」

脱走と脱出は使用する場面が違う

脱走と脱出に関しては意味は似ている面もありますが、やはり使用する場面に大きな違いがあると言えるのです。

脱走は自分にとって都合の悪い場所から逃げるという意味であり、日常レベルで使用できる場合もあります。

でも、脱出は危険な場所から逃げるという意味なので、日常レベルではあまり使いません。

ここは知っておきましょう。

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