臥薪嘗胆は「仇を討って恥をすすぐために、長い間苦心や苦労を重ねること」。
特定の相手に復讐するために、長い時間をかけて入念に計画を練る、努力を続けるという意味です。
坐薪懸胆は「将来の成功や活躍のために、苦労を感じながらもじっと耐え忍ぶこと」。
耐え忍ぶという部分は臥薪嘗胆と同じですが、その目的に違いがある状況と言えるでしょう。
「臥薪嘗胆」の意味
臥薪嘗胆とは、仇を討って恥をすすぐために、長い間苦心や苦労を重ねることです。
特定の相手に対して復讐をするといった意味の言葉ですが、そのためには長い時間をかけてしっかりと準備をしていくという意味になるのです。
つまり、すぐに行動に移すことはせず、慎重に行動するという様子がうかがえると言えます。
あまり使われない表現になると思われます。
「坐薪懸胆」の意味
坐薪懸胆とは、将来の成功や活躍のために、苦労を感じながらもじっと耐え忍ぶことです。
将来の自分の成功などを実現するために必要なことをやっていくという言葉になりますけど、その過程においては苦しい部分がどうしても出てきます。
そういう状況に耐えながら、将来に備えていくという意味になるのです。
だから、時間と手間をかけるという意味にも捉えられます。
「臥薪嘗胆」と「坐薪懸胆」の用法や用例
「臥薪嘗胆の気持ちを持ちながら、今は我慢をしていこう。
いずれやってくるチャンスに備えて、今はひたすら準備をする期間だ。
そのときがきたら盛大にやってやろうじゃないか。」
「坐薪懸胆の気持ちで耐えていれば、いずれ成功のチャンスがやってくる。
そして、それをものにするんだ。
そのためには耐えることがどうしても必要なんだよ。」
臥薪嘗胆と坐薪懸胆は耐えてチャンスを待つという意味の言葉
臥薪嘗胆と坐薪懸胆に関しては、意味は割と似ています。
これらの言葉は基本的には今はじっと我慢して、特定のチャンスが来るのを待つという意味になるのです。
その時が来るまで耐え続けるという意味で使っていきます。
でも、臥薪嘗胆は復讐の機会、坐薪懸胆は成功のチャンスを待つという状況なので、そこは一応の違いになりますが。