払拭は「綺麗に取り去ること」「一掃」と言い換えると分かりやすい。
一掃は「一遍になくすこと」。
「大掃除」と言い換えると分かりやすい。
「払拭」と「一掃」は邪魔なもの、障害となるもの、いらないものなどを一挙に片付けることです。
本来の意味は清掃で「払いぬぐうこと」「掃き清めること」ですが、転じて、邪魔な存在を取り去ることと言う意味になりました。
「払拭」は、本来は掃除のこと
「払拭」は本来、ゴミやチリなどを取り去ることを意味します。
転じて、邪魔者、不都合なもの、汚点などを取り去ることを意味する様になりました。
「戦後、共産主義者を払拭したことをレッドパージと言う」「収賄に係わった役人は払拭された」「権力者は批判勢力を払拭した」「政権が交代し前政権に関わった人は払拭されてしまった」などと使います。
「一掃」は一斉に「払拭」すること
「一掃」は一斉に「払拭」することです。
「事件に関係した汚職役人は一掃された」「戦後、共産主義は一掃された」「権力者は批判的な邪魔者を一掃した」「新政権は旧政権関係者を一掃した」「選挙で反対勢力の一掃を目論むが困難なことだ」「あのオーム事件以来、駅のゴミ箱は一掃されてしまった」「家に残っていたゴキブリを一掃した」などと使います。
「払拭」と「一掃」とは同じようなこと
「払拭」はゴミやチリを「払うこと、ぬぐうこと」ですから、掃除のことになります。
転じて、邪魔な存在や不都合なことを排除することになりました。
「一掃」も「一掃き」で片づけるということですが、転じてくまなく「払拭」することになります。
「人事異動で効率の悪い社員は一掃されたようだ」「払拭より一掃の方が気持ちの良い言葉に聞こえる」などと使います。
「払拭」と「一掃」とは
「払拭」はごみチリを掃除する様に邪魔者や都合なことを除去することです。
「一掃」も同様に一斉除去と言うことです。
しかし、除去できてもすべてと言う訳にはいかないものです。
反対勢力の「払拭」や「一掃」と言っても簡単ではないのです。
取り敢えず活動ができないようにすることを目的に行なうのです。
ただ、汚職に関与した人は特定できますから、「払拭・一掃」は割と簡単にできるのです。