同床異夢は「同じ床にいても、各々がそれぞれの夢を見ること」。
つまり、同じ仲間なのに考えていることが違うという状況を表す言葉です。
このようなケースは実際に考えられるので、日常生活の中で使用する機会はかなり多いと言えます。
呉越同舟は「仲の悪い人たち同士が同じ場所にいる状況のこと、共通の目標で協力すること」。
同じ場所にいるのに仲がよくないということで、考えていることが違うという言い方ができ、同床異夢と同じような意味と言えます。
「同床異夢」の意味
同床異夢とは、同じ床にいても、各々がそれぞれの夢を見ることです。
同じ仲間と言える人たちであっても、それぞれ考えていることが異なっているときに使いますが、このような状況は普通にありえます。
何らかの共通点を持つメンバー同士でも意見が食い違うことはよくあるので、現実においてよく使用する可能性がある言葉と言えるでしょう。
ただ、知名度はあまり高くありませんけど。
「呉越同舟」の意味
呉越同舟とは、仲の悪い人たち同士が同じ場所にいる状況のこと、共通の目標で協力することです。
基本的には前者の意味が有名ではないかと思われますが、後者の意味で使われることもあります。
仲が悪いのに、同じ場所に居合わせてしまったと言えるケースは割とあるはずです。
だから、日常生活において、普通に使いやすい言葉と評価できます。
「同床異夢」と「呉越同舟」の用法や用例
「あいつとはこうやって今まで一緒の会社で仕事をしてきたけど、ときには俺の意見に反対の姿勢を見せることがある。
これが同床異夢という状況なのかな。」
「まさに呉越同舟と言えるようなメンバーが集まったな。
全く仲がいいとは言えない、むしろ対立している部分すらある人たちがこうやって同じチームになるというのは、なんだか運命めいたものを感じるんだよな。」
同床異夢と呉越同舟は意味が似ている
同床異夢と呉越同舟は全く同じ意味ではないですけど、似ている面はあります。
どちらも考え方などが違う人たちが集まっているような状況です。
同床異夢は一応仲間、呉越同舟は仲の悪い人たちという部分があるので、多少なりとも意味の違いはありますが、なんとなく似ている雰囲気は感じられるでしょう。
でも、それぞれの意味はちゃんと理解して、区別できるようにしてほしいです。