拡散は、「対象物が広がるようにすること」。
つまり、対象物が広がるように行動することです。
普及は、「対象物が広くいきわたること」つまり、対象物が一定の人にすでにいきわたり、広がり続けている、あるいは全ての人にいきわたった状態のことです。
対象物を広げる行動をしているか、実際に広がっているかが両者の違いです。
拡散は、対象物が広がるようにすること。
例えば、100個の同じ商品を持っていて売りたいと仮定します。
この商品を売るためにできるだけ多くの人に情報を広めたいと考えます。
考えた結果、最も簡単で費用もかからないSNSで商品の写真や情報を広めました。
SNSに投稿をするとあっという間に多くの人に商品を認知してもらえました。
このように、SNSやCM、チラシなどのツールを使って対象物を広げようとすることです。
普及は、対象物が広くいきわたること。
例えば、パソコン(PC)を広くいきわたらせたいと仮定します。
最初に政府や大企業からPCは使われます。
なぜなら、初期のPCは非常に値段が高いからです。
そして、一部の人が、PCは便利な物で使用する人が多ければ多い程仕事の業務効率化につながると考えます。
その頃から、PCの大量生産が始まります。
その結果、中小企業でも買える値段になり使う人が増えます。
最終的には、一般の家庭がPCを持てる値段にまで下がり、一家に一台PCがある時代になりました。
このように、一部の人から対象物を使用され、一般の人にまで対象物が広くいきわたることです。
現在の「拡散」と「普及」の使われ方
前者は、主にSNSに投稿された情報やインターネットの情報が広がることに使用されます。
つまり、ネット空間で情報が高速に広がり、多数の人に知られることに使用されます。
後者は、主に情報ではなく物体が広まることに使用されます。
例えば、最新の携帯や新しい紙幣、最新のPCなどです。
広まるスピードは、対象物によって変わります。
新しい紙幣なら全国で変わることが決まっているので早いです。
最新の携帯なら広まるスピードは遅いです。
なぜなら、携帯を変える時は、現在使っている携帯が壊れた時に買う人が多いからです。
「拡散」と「普及」の使い分け
両者は、科学技術の進歩や年齢層、時代によって意味が変わります。
しかし、現在は、情報や写真、音楽など自分が発信したいものをSNSに投稿して広めることに「拡散」を使用する場合が多いです。
「普及」は従来通り物体を広めることに使用される場合が多いです。
しかし、知識や技術といった物体ではなく学術的な分野で使用されることもあります。