拒絶は「相手の要求を断固拒否すること」。
「拒否」と言い換えると分かりやすい。
謝絶は「相手の申し入れを断ること」。
「不可」と言い換えると分かりやすい。
「拒絶」はキッパリと断ることです。
「謝絶」は申し訳ないが出来ませんと言うことです。
断る程度は「拒絶」の方がはるかに強いことなのです。
「拒絶反応が出て亡くなった」「面会謝絶であったので患者に会えなかった」と使います。
「拒絶」は強い拒否のこと
「拒絶」完全拒否の姿勢です。
どのような理由でも拒否をすることで、相手との妥協はありません。
生体の拒絶反応は厳しいものがあり、適合しないと死に直結します。
A型やO型などの血液型や肝臓や腎臓などの生体移植などは難しい条件があります。
「停戦会議では相手の無謀な要求を断固拒絶した」「スワップ協定の拒絶を続けている」などと使います。
「謝絶」は断ること
「謝絶」の「謝」には「断る」意味があります。
「拒絶」の様な強いものではなく、「仕方がないのでお断りします」と言うことですから、断固拒否ではありません。
病院の「面会謝絶」は患者の容体が面会者の訪問に耐えられないと判断して医師が行なうものです。
止むを得ない処置と言うことです。
「賃上げ要求は経営側から謝絶されたので労働者側はストライキに突入した」と使います。
「拒絶」と「謝絶」などの拒否の程度について
拒否をすることは「拒絶」「謝絶」の他に拒否、お断り、不承諾、不承知、無視などがあります。
これらの言葉には拒否する程度の強弱があります。
一番程度の強い拒否は「拒絶」で完全断固拒否となり、次に事情が有っての「謝絶」「お断り」などが続き、「不承諾」や「不承知」「無視」は間接的な拒否となります。
「要求は拒絶した」「面会謝絶だった」「一見お断り」「この件は不承知にする」「無視をする」などと使います。
「拒絶」と「謝絶」とは
「拒絶」は拒否の中でも最も程度の強いものになりキッパリと断ることになります。
「交渉は相手の無理な要求を呑めないので断固拒絶をしたため決裂した」。
「謝絶」は都合や正当な理由があるので拒否をすることです。
「病院はコロナの院内感染が有ったため、患者への面会謝絶処置を行った」。
「拒絶」は「謝絶」より強い姿勢になります。