聞き入れるは「相手の要望を承諾すること。」
「承諾」と言い換えると分かりやすい。
聞き届けるは「目下の相手の要望を承認すること」。
「承認」と言い換えると分かりやすい。
どちらの言葉も人の要望について反対はしないことです。
承諾することや承認することを意味します。
相手が同等か目下の場合に使い、特に「聞き届ける」は上下関係が離れている場合に上の人が使います。
「聞き入れる」は承諾のこと
「聞き入れる」は人の意見や要求を認めることです。
交渉事で相手が譲歩してこちらの要求を承諾したときに「やっと相手は要求を聞き入れてくれた」と使います。
「相手の話を聞くこと」と「要求を受け入れること」が一つになった言葉です。
こちらが熱心になり何回もお願いした結果、相手も折れて「聞き入れた」と言うことです。
「聞き届ける」は目上の人が分かったということ
「聞き届ける」は身分が低い人が身分の高い人に何かの要望をして、目上の人が願い事を叶える場合に使われます。
目上目線の言葉でもあります。
昔で言えば直訴の様なことで、死を覚悟の訴えを叶えることです。
ですから「聞き届ける」は「仕方ないから聞き届けてあげる」と言う意味合いがあり、少し不遜な言葉になります。
「何とか話が上まで届いた」と言う意味なのです。
「聞き入れる」も「聞き届ける」も下からの要求の承諾のこと
「聞き入れる」や「聞き届ける」は目下の人間が目上の人に何かの要望や要求をした場合に、それが上の立場で承認や承諾した時に使われます。
人間関係では「聞き届ける」の方が上下関係は厳しいものがあります。
また、「聞き入れる」は対等や目下の関係の関係でも使い、「物分かりが良く何とか聞き入れてくれた」と使います。
「聞き入れる」と「聞き届ける」とは
「聞き入れる」は下からや対等の人からの要求を承諾、承認することです。
目下に対しても使うことがあります。
「聞き届ける」は目下の人が目上に対してお願い事を認めて貰う場合に、目上の人が行なうことです。
上から目線の言葉になり、「仕方がないな、願い事を聞いてあげるか」と言う不遜な言葉になります。
「社員が給与アップを申し出たため、社長は渋々聞き届け承諾をした」と使います。