過程は「物事が進行・変化してある結果にたどり着くまでの道筋、またはその途中の段階のこと」。
課程は「学校など教育に関する組織や体系において、ある一定期間内に学ぶ内容、またはその順序のこと」。
過程は単純にどんな場面においても使えるのに対し課程は教育における内容に対してのみ使うことができる。
「過程」の意味
物事が進行・変化してある結果にたどり着くまでの道筋、またはその途中の段階のこと。
プロセス、経過、道筋、径路と同義。
「結果より過程の方が重要だ。」
という言葉をよく聞きますが、それは「最終的にどこにたどり着いたかという着地点が問題なのではなく、そこに行き着くまでの努力や工夫などどんな段階を経てきたかの方が重要である。」
という意味を表します。
「課程」の意味
学校など教育に関する組織や体系において、ある一定期間に学ぶ内容、またはその順序のこと。
コース、講座、カリキュラム、授業計画と同義。
「結果よりカテイの方が重要だ。」
に「課程」の漢字を当てはめた場合、「結果よりも、授業計画の方が大事である。」
という意味になってしまい、文章が成り立たなくなります。
「課程」は「教育課程」「修士課程」など学校や教育に関する特定の場合にしか使うことはできません。
「過程」と「課程」の用法
「結果よりカテイの方が重要だ。」
という共通した文章を説明に用いることにより、「過程」と「課程」でどう意味が変わってしまうのかを分かりやすくまとめました。
この文章の場合意味が成り立つのは「過程」のみであることを説明したのち、では「課程」はどのような場面において使う言葉なのかについても言及しました。
「結果よりカテイだ」当てはまる漢字は「過程」?「課程」?
「過程」と「課程」似ているようですが、「結果より課程だ」としてしまうと意味が通じず不正解の日本語になってしまいます。
2つの「カテイ」の意味の違いについて触れたのち、実際に文章中ではどう使い分ければ良いのか、正解と不正解の用法・用例をまとめました。