癪に障るは「あることに腹を立てること」。
「立腹」と言い換えると分かりやすい。
気に障るは「あることにいら立つこと」。
「感に障る」と言い換えると分かりやすい。
「癪に障る」は起こることです。
そのように怒っている気持を周囲に分かるように言う言葉です。
「気に障る」は気分を害することです。
「気」は「」と言う意味に使います。
「癪に障る」は怒っていること
「癪に障る」の「癪」は「腹が急に痛くなること、差し込み」を言います。
転じて「怒ること」の意味になります。
「癇癪持ち」「小癪な」とも使います。
自分は立腹していると周囲に聞こえるように言う言葉になります。
「なんとも癪に障るやつだ」「癪に触って仕方がない」「そんなに癪に障ることを言うんじゃない」などと使います。
「気に障る」はいらつくこと
「気に障る」の「気」は気分、感情、気持ちなどの意味になります。
「気に障ることを言うな」「いちいち気に障るやつだ」「ひょっとして、気に障ったらごめんなさい」「社長はどうやらその一言が気に障り機嫌が悪くなったようだ」などと使います。
また、「感に障る」も同じように使います。
自分の言葉として使い、相手には余り使いません。
「癪に障る」も「気に障る」も感情を害すること
「癪に障る」は感情を高ぶらせること、怒ることです。
「気に障る」も感情を逆なですることで、どちらも感情や気分を損なうことです。
「障る」は損なう、害することです。
「癪」は体が痛くなることですから、転じて「気分や感情が傷つき高揚すること、立腹すること」となるのです。
「気に障る」も「気分を害する」ことです。
「癪と癪に障る」と「気に障る」とは
「癪に障る」は「癪を起したように気分が害されること」、つまり「怒ること」となります。
「あのやり方は癪に障るな」と言い、周囲に同感を求めるような言葉です。
「気に障る」はいら立つことですから、「あのやり方はあてつけがましく、気に障る行為だ」と言い、相手が気に障るようなことをすることは嫌がらせやいじめ、セクハラ、ハワハラなどの行為になります。