語るに及ばないは「あえて言う必要がない、言葉で上手く表現することができないこと」。
どちらかと言えば、前者の意味で使用することが多いです。
後者の意味で使われることはあまりないと評価できるはずです。
議論の余地はないは「議論するまでもなく、すでに答えが出ている状況のこと」。
特定の議題に関して、みんな考えていることは同じだろうと思えるケース、議論しなくても答えは一緒と言える場面で使います。
「語るに及ばない」の意味
語るに及ばないとは、あえて言う必要がない、言葉で上手く表現することができないことです。
多くの人たちが同じように考えており、答えはもう出ているので、あえてそのことについて話す必要がないというケースで使っていきます。
あえて話すのは時間の無駄だからといった意味で使用していくのです。
語るに及ばないという表現はそれなりに有名だとは思われるものの、そんなに頻繁に使用する言葉ではありません。
「議論の余地はない」の意味
議論の余地はないとは、議論するまでもなく、すでに答えが出ている状況のことです。
議論なんかしなくても、答えは決まっていると言えるシーンで使っていきます。
したがって、語るに及ばないと同じ意味です。
基本的には違いはほぼないと言えます。
同じような場面で使っていく言葉であるため、区別は厳しいと評価できるでしょう。
「語るに及ばない」と「議論の余地はない」の用法や用例
「今回の失敗の責任は誰にあるのか。
語るに及ばない状況だろうな。
最終的な決断をしたのは私だから、基本的に私に原因があると言わざるを得ないだろう。」
「この3つの案の中から決めていきたいと思うが、この3つの中ならば議論の余地はないな。
みんな恐らく答えは一致するのではないかと思っている。
それで問題ないと言える。」
語るに及ばないと議論の余地はないは違いが全くない
語るに及ばないと議論の余地はないは基本的に同じ意味です。
使用する場面も特に変わらないですし、言葉としての知名度も同じくらいなので、使用頻度もだいたい同様と評価できます。
こういったところを見ると、特に違いと言える部分はありませんから、特定のシーンにおいては、どちらを使っても構わないと言わざるを得ません。