拙速は「十分な準備が出来ていないのに物事を決めることや行なうこと」。

「準備不足」と言い換えると分かりやすい。

性急は「急ぐ理由がないのに急いで物事を行なうこと」。

「短気」と言い換えると分かりやすい。

「拙速」は他人の行いを批判する場合に良く使われる言葉です。

「準備も不十分なのに、よく考えもしないで、議論を尽くしていないのに」と批判をする時に「それは拙速だ」と批判します。

「性急」は短気な人が物事を急いで行なうことです。

「拙速」は不十分なこと

「拙速」と言われる場合は、よく考えていない場合、議論を良くしていない場合、準備が出来ていない場合など不十分と批判的に使われます。

もっとも、国会審議で野党が「拙速」と言う場合は、反対をしたいために使っているのです。

いくら審議を尽くしたところで反対のものは反対なのですから、いつまでたっても「拙速」と批判を続けます。

「性急」は性格的に気の短い人が取りやすい行動

「性急」は気が短いためにすぐに物事をしてしまうことです。

そこには熟慮はありませんし、準備も不十分なことが多いのです。

ですから、「性急」に物事を進めることはミスや失敗の可能性があることになります。

もし、失敗したときはどのように対処するのかなど全く考えていません。

「性急」に行なうことは「危うい」のです。

「性急」は「拙速」のこと

「性急」なことは「拙速」と同じことになります。

「性急」は多分に個人の性格的な要素がありますが、「拙速」は個人にも使いますが、集団にも使われます。

例えば「憲法改正」でも、国民のコンセンサスが得られていないという理由で、「拙速」であり「性急」に過ぎると批判されるのです。

政権与党の永年の念願でもありますが、時間が掛ります。

「拙速」と「性急」とは

「拙速」は早すぎることで準備が出来ていない、議論し尽くしていない、煮詰まっていないなどの理由が挙げられます。

「憲法改正案は拙速に過ぎる」「それは拙速だ、そんなに急ぐことはない」などと使います。

「性急」は性格的なものが強い言葉になります。

「とにかく性急に過ぎる」「性急にことを行なえばしくじることになりかねない」などと使います。

「拙速」も「性急」も早く物事を決めることや行なうことを意味します。

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