尻尾を巻くは「負けて降参すること、戦う気持ちを失くすこと」。
基本的には負けた側が戦意を喪失して、戦うのをやめる際に使う言葉です。
負けた側がそのまま逃げるようなシーンでも使うことがあると言えます。
舌を巻くは「あまりにも優れている状況に驚いて、感心してしまうこと」。
予想以上に有能な面を発揮したケースなどにおいて、自身が驚いてしまったと感じるケースで使っていく言葉です。
「尻尾を巻く」の意味
尻尾を巻くとは、負けて降参すること、戦う気持ちを失くすことです。
相手があまりに強すぎる、自分ではとても敵わないと悟ったときに、そこから逃げるようなシーンで使っていきます。
尻尾を巻くという言い方をしなくても、降参とか他に表現がいくつかあるので、必ずしもこれが使われるとは言えませんが、覚えておきましょう。
「舌を巻く」の意味
舌を巻くとは、あまりにも優れている状況に驚いて、感心してしまうことです。
特定の人物があまりにも優れた能力を発揮したので、そこに驚いてしまう、感心してしまうといったシーンで使っていきます。
舌を巻くという表現はそれなりに有名ではありますけど、これに関しても毎回使われるとは言えず、他の表現で代替されることも多いです。
「尻尾を巻く」と「舌を巻く」の用法や用例
「動物というのは人間に歯向かってくることがあるが、明らかに勝てない、このままでは自分の身が危ないと悟ると、尻尾を巻くようなシーンがある。
人間も同じだが。」
「あの人の仕事に関する能力は社内でも随一だな。
あそこまで高い能力を持っているとは知らなかったから、思わず舌を巻いてしまったよ。
本当に驚いたと言える。」
尻尾を巻くと舌を巻くは違う場面で使用する言葉
尻尾を巻くと舌を巻くに関しては、言葉はなんとなく似ていますけど、意味は異なっています。
したがって、それぞれは全く違う場面で使用するのです。
また、尻尾を巻くは逃げるという部分から、マイナスイメージが強い言葉ですけど、舌を巻くは感心するという意味なので、プラスのイメージが強い言葉と言え、そういう面でも違いがあります。