無尽蔵は「いくら消費しても全く尽きない状況のこと、終わりが見えないこと」。
基本的には特定のものを使っても使ってもなくならないと言える状況で使用します。
目に見える以外でも使用可能で、例えばスタミナや体力などにおいても使えるのです。
空々漠々は「果てしなく広い状況のこと、終わりが見えないこと」。
終わりが見えないという意味があるので、無尽蔵に似ている状況ですが、空々漠々はスペース的な意味で終わりがないときに使います。
「無尽蔵」の意味
無尽蔵とは、いくら消費しても全く尽きない状況のこと、終わりが見えないことです。
特定のものをずっと消費しているにもかかわらず、尽きる気配が見えない、いつまでも残り続けるのではないかと思えるような状況にて使用する言葉と言えます。
無尽蔵はいろいろなものを対象にできますけど、例えばスタミナなどは代表的な存在であり、そういうシーンでよく使っていくと言えるはずです。
「空々漠々」の意味
空々漠々とは、果てしなく広い状況のこと、終わりが見えないことです。
終わりが見えないという意味があるため、無尽蔵と同じような意味として捉えることはできますが、こちらはスペースの面で終わりが見えない、限りが存在しないという意味になるので、ちょっとニュアンスが異なっていると言えるでしょう。
したがって、全く同じ意味として捉えることはできないのです。
「無尽蔵」と「空々漠々」の用法や用例
「この選手は無尽蔵のスタミナが売りだ。
したがって、疲れをほとんど見せない。
スポーツをやるうえでこれだけ優れたスタミナを持っているというのは、非常に有利な状況だろう。」
「空を見ていると、この空は一体どこまで続いているのだろうと思えてくるよ。
空には限りはあるのかもしれないが、人間の目から見ると終わりがないような、空々漠々の状況に感じられるんだよね。」
無尽蔵と空々漠々は対象にするものが違う
無尽蔵と空々漠々については、どちらも終わりがない状況を表しているので、意味はかなり似ていると言えるでしょう。
ただ、両者は対象にするものが異なっています。
無尽蔵は量を対象にしていくことが多いですけど、空々漠々はスペースを対象にすることが多いため、そこが違っているのです。
だから、ここで区別をすると良いでしょう。