持ち越しは「そのままの状態で次に送ること」。

つまり、何らかの変化が起きないまま次へとつながっていくような状況で使っていきます。

現状維持のような意味ですけど、あまりいいニュアンスの言葉ではありません。

繰り越しは「次の時期に持ち込むこと」。

一般的には会計の分野で使われる用語であり、特定の勘定を次の会計年度に持ち込むという意味があるのです。

「持ち越し」の意味

持ち越しとは、そのままの状態で次に送ることです。

今回の状態を維持したまま、次の回に送るという意味であり、いろいろなシーンで使われる言葉と言えるでしょう。

場面を限定せずに、かなり幅広く使用される可能性がある言葉です。

したがって、この持越しという言葉を無意識に使用している人はかなり多くいる可能性が考えられます。

「繰り越し」の意味

繰り越しとは、次の時期に持ち込むことです。

こういった意味ですけど、基本的には会計の場面でしか使わない言葉です。

それ以外ではほぼ見聞きしないと言えるでしょう。

ある勘定に関して、次の会計年度に持ち込むという意味で使用されることがほとんどなので、多くの人たちにとってはあまり縁を感じない言葉と評価できるはずです。

「持ち越し」と「繰り越し」の用法や用例

「甲子園の決勝戦だが、まさか延長戦でも決着がつかないとは思わなかった。

したがって、優勝の行方は明日の持越しとなった。

再試合では、どっちが勝つのだろうか。」

「この勘定については、来年度に繰り越しされるから、それを考慮しておかないといけない。

こういうことは覚えておかないと、忘れてしまって勘違いを引き起こすこともあるから。」

持ち越しと繰り越しは使用する場面が異なる

持ち越しと繰り越しに関しては、意味は似ていますが、使用する場面において違いがあります。

持ち越しはある状況を維持したまま、次回に送るという意味で、かなり幅広く使用できる言葉です。

しかし、繰り越しは特定の勘定を次の時期に持ち込むという意味なので、使用できる場面はかなり限られます。

そういう違いを認識しておきましょう。

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