牛は「偶蹄目の哺乳動物のこと」。
「乳牛」と言い換えると分かりやすい。
丑は「種の中に芽が出た状態のこと、十二支の二番目の項目のこと」。
「紐」と言い換えると分かりやすい。
牛は人間に欠かせない存在の動物の一つです。
牛乳は多くの恵みを人間に与えてくれました。
丑は十二支の一つで「芽が絡む」と言う意味が有ります。
「牛」は有益な哺乳類
「牛」はヒズメが二つに分かれている偶蹄目の動物です。
ブタや鹿・ラクダなどと同じです。
昔は農作業の力仕事に使われ、現代では牛肉や牛乳などの恩恵を受けています。
和牛は肉を取るため、ホルスタインは牛乳を取るために飼育されます。
水牛やバイソン・バッファロー、大きな意味で羊やヤギ、カバやキリンも牛の仲間です。
「丑」は牛ではない
「丑」と言う漢字は農作物の成長過程を表しています。
「種の中で芽が出ているのにまだ殻から外に出られないため中で絡んでいること」と言う意味になります。
「丑」は「紐」にも使われている言葉です。
「紐は絡む」イメージから「丑」が当てられたと考えられます。
年月日の表示や時刻、方位に使われ、「土用の丑の日」「丑の時刻は真夜中の午前2時前後のこと」「丑の刻参りで藁人形に釘を打ち込む」「丑の方位は北東から北北東のこと」などと使います。
「丑」は干支でも牛でもない
「丑」は動物の牛とは直接の関係はありません。
十二支は大事なものであるのに難しく、そのため分かり易く農民のために作られたもので、身近な動物に例えただけのことなのです。
本来は農業に関係した言葉なのです。
「丑」を「牛と言う動物」に例えたということです。
また、「今年の干支は丑だ」と言う事は間違えで「今年の十二支は丑だ」と言うのが正解です。
2021年は12で割ると余りが5になるために「丑年」になります。
干支は例えば「甲子」など十二支十干のことを言います。
「牛」と「丑」とは
「牛」は偶蹄目の代表的な動物で、仲間に豚・鹿・ラクダ・キリン・羊・ヤギなどがいます。
「牛」は人間に計り知れない恩恵を与えている動物になり、牛肉や牛乳・皮などの他使役用にも使われています。
「丑」は十二支の一つで二番目の項目になり「種の中で絡む芽」の意味があります。
語源は農作物の成長を表す言葉で、理解し易いように充てはめた「牛」とは直接の関係はありません。