子は「増える意味のこと、またはこれから成長する種のこと、または十二支の最初の項目のこと」。

「種」と言い換えると分かりやすい。

鼠は「哺乳類の小動物のこと」。

「害獣」と言い換えると分かりやすい。

「子」は原義として「これから成長をする種子のこと」を言います。

農作物の最初の段階と言う事です。

「鼠」は「子」にあてがわれた動物になります。

「子」は十二支の一つで「鼠」年のこと

「子」は古代中国で使われていた農作物の成長過程を表す言葉の一つで、最初の段階のことを言います。

十二支の最初の項目になります。

「成長を待つ種」と言う事ですが、後年に分かり易いように動物の「鼠」を充てたと言われています。

日本では時刻や方位に使われました。

「子の刻は正午のこと」「子の方向は真北のこと」「子年は鼠年のこと」などと使います。

「鼠」は害虫

「鼠」は前歯が伸び続けるげっ歯目の小動物です。

ダニや病原菌を媒介することや電気コードをかじること、不衛生なことなど人間に害を及ぼす存在です。

繁殖力が高く「鼠算式に増える」と言う言葉があります。

また、灰色の体色から「鼠色」「利休鼠」「茶鼠」など色を表す言葉にもなります。

ドブネズミやクマネズミ、ハツカネズミなど種類は1,000種を超えます。

十二支における「鼠」の俗説

「鼠」が十二支の最初にある理由について俗説として諸説ありますが、共通していることは神様が元旦に動物たちを集めて十二支を決めること、先着順としたこと、牛は歩くのが遅いので先に行ったこと、牛が先着できそうだったこと、鼠は牛の背中に乗っていたこと、鼠が牛から飛び降りて先着してしまったことなどとなっています。

また、猫が入っていないことは鼠が猫に日付を一日遅く教えたからと言われ、だまされた猫は鼠を追い回すというものです。

「子」と「鼠」とは

「子」は十二支の最初の漢字ですが、「鼠」のことではありません。

「子」は「これから成長していく種子」のことを表す漢字と言われています。

農作物の成長の最初のものになるのです。

「鼠」と言われる理由は、難しい漢字を庶民に覚えてもらうための手段と言われています。

十二支すべてに動物があてはめられていますが、本来の作物の成長を表す十二支とは本来関係はないのです。

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