形勢逆転は「それまでのお互いの立場が逆転すること」。
有利不利が存在していた状況が完全に逆転し、それまで不利な状況に置かれていた側が有利な状況に回るシーンで使っていきます。
下剋上は「下位だった者が上位の者に勝つこと」。
それによって立場が逆転するような状況を表しています。
したがって、形勢逆転と同じような意味の言葉と評価できると言えます。
「形勢逆転」の意味
形勢逆転とは、それまでのお互いの立場が逆転することです。
いろいろな機会で使うことができます。
それぞれの立場がそれ以前と入れ替わるような状況において使用されることが多いです。
例えば、スポーツなどでは割と見聞きすることが多く、馴染みを感じやすいでしょう。
実際、スポーツの試合では形勢逆転に当たる状況はよく見られます。
「下剋上」の意味
下剋上とは、下位だった者が上位の者に勝つことです。
それぞれのそれまでの立場が結果的に逆転するので、そういう意味では形勢逆転という状況に近いです。
しかし、下剋上は人間の地位が入れ替わるケースでしか使えませんから、そういった使用可能な場面の部分で形勢逆転とは違いが存在していると、評価することができるでしょう。
「形勢逆転」と「下剋上」の用法や用例
「今日の試合は序盤からこのチームが大量リードで完全に勝つムードだったが、終盤に追い上げられて、ついに逆転されてしまった。
まさに形勢逆転と言える状況だよ。」
「俺は入団時は大して注目されずに年俸も低かったが、その後活躍を続けて今では同期のドラフト1位の選手よりも高い年俸になった。
完全に下克上という状況だな。」
形勢逆転と下克上は使用できる場面が違う
形勢逆転と下克上については、それぞれを使用する場面に違いがあります。
形勢逆転はスポーツの試合などでよく見聞きする表現ですが、下剋上は人間同士の関係性に対してのみ使っていきます。
したがって、それぞれは明らかに使用する場面が異なっており、そこに気を付けながら使用していく必要があるのです。
区別できるようにした方がいいです。