ゆすりは「人を脅すことで金を強奪すること」。
「強奪」と言い換えると分かりやすい。
たかりは「人を脅したり騙したりすることで金をせびること」。
「搾取」と言い換えると分かりやすい。
ゆすりもたかりも反社会的勢力の人間や、それに近い人間が金を巻き上げる常套手段のことです。
意味はほぼ同じですから「ゆすりたかり」と繋げて表現することが多い言葉です。
「ゆすり」は強奪
「ゆすり」は強制的に金をとる行為で、相手の弱みになることや故意に弱みを捏造して、脅迫めいた行動をとることです。
元々、弱みが有ればそれをネタにするのですが、何も無い状態でも、故意に捏造することもするのです。
例えば自動車への当たり屋などは、故意の捏造で、金をせびることです。
半ば脅しを掛けその場で現金を要求することが手段なのです。
「たかり」は搾取
「たかり」も金を不正に請求することです。
難癖を付けることや落とし前などと勝手なことを言い、さも合法的であるかのように装って金をせびることです。
いかに合法的に見せるのかが彼らの小賢しいところで、相手も根負けをしてその場から逃れたい一心で、金の要求に応じてしまうのです。
騙し取ることですから搾取と言えます。
「ゆすり」「たかり」は犯罪
いかに理屈をつけ、合法を装っても「ゆすり・たかり」は犯罪に間違いありません。
彼らに対抗するには、誰かに助けを求める、出来ることならその場で警察を呼ぶ、その場で現金を渡さない、忙しいなど弱みを見せないなどですが、相手も馴れたもので、捏造証拠を作っておくことや弱みを突いて相手を次第に追い詰めることは手慣れたものです。
「ゆすり」と「たかり」とは
「ゆすり」も「たかり」も「脅迫罪」に問われます。
ですから、そうと分かったならば、時間を掛けて人が近くに来るまで待つか、警察を呼ぶかすること、脅迫されてもその場で現金を渡さないこと、ひと気のない場所に不審者がいたならば、決して近づかないことなどを守れば、リスクは大幅に少なくなるのです。
日頃からの注意が身を助けます。