尻込みは「駄目だと思い辞退すること。」
「辞退」と言い換えると分かりやすい。
及び腰は「駄目だと思い躊躇すること」。
「躊躇」と言い換えると分かりやすい。
どちらも何かをしなければならない時に使う言葉で、する直前になりこれは無理・駄目だと判断すると体が反応し「尻込み」では中止や「及び腰」では時間稼ぎをすることです。
「尻込み」は勇気が出ないで止めること
「尻込み」は何かをしようとしても、するだけの勇気がないことです。
前に出ないで、後ろに下がるので「尻込み」と言うのです。
「バンジージャンプはさすがの強がりも尻込みをしたのだ」「尻込みばかりしないで、前に出なさい」「肝試しに尻込みをしたのか誰も来ない」「これは無理だと判断したのか、尻込みして辞退した人が出た」などと使います。
「及び腰」はためらいながらもやること
「及び腰」は躊躇することですから、すぐにはしないことになります。
結果的にはするかも知れませんが、止める人も中にはいるのです。
出来ることならやりたいが、直前になり躊躇してしまうのです。
「最初は及び腰だったが、決心したのか始めたようだ」「そんな及び腰ではうまく行かない」「気後れしたのか及び腰となる」などと使います。
「尻込み」はやらないこと、「及び腰」は何とかやること
「尻込み」は中止、棄権、辞退することです。
「及び腰」は躊躇するが最後には実行することです。
「尻込み」は身の危険を感じることや、能力的に無理と判断したときに起こす行動です。
なんと言われようとリスク回避の行動なのです。
「及び腰」は消極的態度ながら、恐る恐る実行してみることです。
両者には「尻込みしてやらない」「及び腰ながらやる」と言う違いがあります。
「尻込み」と「及び腰」とは
「尻込み」は棄権・辞退する場合に取る行動です。
請われても「とんでもない、自分には出来ません」と断る行為です。
リスクを感じるか、能力的に無理なのかとにかく実行はしないことです。
「及び腰」は躊躇することですが、とにかく実行はするのです。
「それほど言われるならやりますが、決断までしばらく時間を下さい」と言うことです。