持って来いは「適切なこと、またはピッタリなこと」。
「適切」と言い換えると分かりやすい。
手頃は「適当なこと、または扱い易いこと。」
「適当」と言い換えると分かりやすい。
持って来いは思っていたものが手に入った様子を言います。
考えていたものと変わらない適切なもの、ピッタリのものを言います。
手頃はものや価格が丁度良いこと、扱いがし易いことなどを言います。
「持って来い」はピッタリなこと
ピッタリな道具なので「持って来い」と指図・命令することから、「要望に叶った」と言う意味になりました。
「そういう場合に持って来いの人を知っています」「独り住まいなので持って来いの小分けのスイカが良い」「何気なく見つけたものが持って来いの代替品となった」「持って来いとなるものはそう簡単には見つからない」などと使います。
「手頃」は程好いこと
「手頃」は例えば使い勝手の良い道具などのことで、手に馴染む感覚が良いというものです。
身の丈に合った物、高級過ぎないもの、安すぎないものなど丁度良い感じのものになります。
「お手頃の手に入り易い品物です」「高過ぎず、お手頃感のある価格を設定しました」「これなら手頃な大きさなので良いと思います」などと使います。
「持って来い」は「手頃」なこと
「持って来い」は丁度良いこと、「手頃」も適当なので程良いことで、どちらも使用するには満足感のあるものになります。
ですから、「持って来い」のものは「手頃」なものにもなるのです。
「机を作るのにはもってこいのきれいな木板だったし、大きさも手頃なものであったので、DIYのために他のものと一緒に購入した」と使います。
「もってこい」と「手頃」とは
「持って来い」は考えていたちょうどよいもののことです。
手に入れば願ったり叶ったりと言うことになります。
物だけではなく、人にも使われます。
「このプロジェクトにはもってこいの人物がいる」と使います。
「手頃」は使い勝手の良いこと、もののことを言います。
「手頃な大きさ」「手頃な材料」「手頃な値段」などと使います。