異例は「前例のないこと、初めてのこと。」

「初めて」と言い換えると分かりやすい。

特例は「通例でないこと、特別扱いすること」。

「特別扱い」と言い換えると分かりやすい。

「これは異例なことです」と良くニュースで聞きますが、「異例=前例なし=だから初めてのこと」と思考転換をいちいちしなければなりません。

最初から「これは初めてのことです」と言ってもらいたいものです。

特例は前例があった可能性のある言葉です。

「異例」は例がないこと

「異例」は「前例のないこと」と言われていますが、「初めての事」と言う意味で使います。

「前例がない」のですから、「初めての出来事」になりますが何か持って回った遠回しな表現です。

「通例とは違ったこと」の意味もあるようですが、その意味でも「初めての出来事」になります。

「異例の出世」「異例の人事発表」「異例の出来事」「異例の大抜擢」などと使います。

「特例」は特別扱いのこと

「特例」は「通例にないこと・特別に例外として認めること」になります。

前例踏襲の慣習からすると、「特例」は超法規的なことなのでしょう。

「例外」ですから初めての可能性はありますが、一回ぐらいの前例はあるかも知れません。

「特例として認める」と言うことですから、「結果として異例なことになるのです。

普通は前例にないことでも特別な事情があれば「特例」として今回は認めようとなるのです。

「異例」も「特例」も前例・通例にないこと

「異例」は「通例と異なること」、「特例」は「特別事情のある例」のことですから、どちらも「初めての事」となるのです。

「これは異例なことです」「これは特例として認められたことです」は「これは今までにない初めてのことです」と同じなのです。

「異例・特例」もやがては「通例」となるのです。

「前例がないと言うなら、これを例としたら良いではないか」と言う論理は成立します。

「異例」と「特例」とは

「異例」は「例と異なる」ですから「前例のない初めてのこと」になります。

「特例」は「特別事情により認められたこと」ですから、「前例を超越したもので初めてのもの」になります。

しかし、「異例」も「特例」も時間がた立てば「通例」となるのです。

「異例なことです」も公共放送の決められた言い方の一つで、やや鼻に付く言葉です。

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